2018.12.29
2018年・M&Aインタビュー総集編|Vol.119
今年のインタビュー ハイライト
島袋
今日は2018年最後の回になります。
M&A BANKでこれまでに配信してきた動画も、ほぼ120回になりました。
約40名の方にご出演いただいて、我々にとってもいろんな発見があったので、今回はそれを要約してみなさんにお伝えする、総集編をお送りしたいと思います。
これまでを振り返って、冨岡くんの印象に残っているのはどんな話題ですか?
「投資のうるう年」
冨岡
最近だと、インタースペースの上場会社の「投資のうるう年を作る」というM&A戦略が印象的でしたね。
「株主が納得する「投資とPL黒字化のバランス」とは?|Vol.102」
冨岡
しっかり着実に利益を出す戦略を2~3年続けてから、M&Aで何億円かガンッと投資する。そのあとはその次の投資に備えて、しばらくまた堅実にやっていく。
そういうコミュニケーションをすると、投資家との信頼関係ができて、損失が出ても「何やってるんだ?」とは言われない。
上場会社のM&A戦略として、これはありだなと思いました。
アドバイザーをつけずに売れた人
冨岡
あと、ライスカレーの大久保さんはM&Aの際にアドバイザーをつけなかったそうでしたが、「アドバイザーをつけなくて余裕っすよ」という意見だったのは彼くらいでしたね。
島袋
大久保くんは天才だったな~
冨岡
でも彼はもともとゴールドマンサックスで、自分がアドバイザーをやっていたようなものですからね。
他のみなさんの意見だと、基本的にはアドバイザーはつけた方がいいということでした。
▼関連コンテンツ▼
アドバイザーは必要か問題|Vol.060
第3回ベンチャーM&Aサミットレポート(アドバイザー費用、5%とは限らない)
海外進出の裏技、根ほり葉ほり
冨岡
あとは、アドウェイズの岡村さんが、海外進出をする際にある商社の方にとても助けられたとおっしゃっていましたよね。
※上記コンテンツはプレミアム会員限定facebookグループにて配信
▼岡村社長登場回▼
かつて最年少上場を果たした大物社長、ついに登場!|Vol.080
冨岡
海外に強い会社さんに投資をしておいて、海外展開をやりやすくするというお話もありました。これもなるほどと思いましたね。
(※「海外進出の㊙テク公開⁈二度おいしい『ファンドへの投資』|M&A BANKプレミアム Vol.10」)
唐揚げ、アミーゴ、詐欺・時計いじり。
島袋
あと、柴田さんは本当にから揚げが好きでしたね。
(コンビニからあげ当てクイズ)「フォーブスランキング入り投資家、現る!|Vol.074」
冨岡
そうですね。あそこから少し動画がネタっぽくなってきました。
▼関連コンテンツ▼
(アミーゴファンへクイズを出題)幼馴染による軟禁からの創業|Vol.077
(経営者狙いの詐欺に遭った話)元・利きトウモロコシ師の超高速M&A|Vol.088
(ゲストの高級時計で時間確認)新ゲストは東大卒、元GSの若手起業家!|Vol.056
島袋
そうですね。(笑)
値段で負けても買い手になれる
島袋
あとは、ベーシックの秋山さんのお話も。
売り手の心が決まる要因は、金額だけじゃない。事業の必要性や成長性を語って心が通い合うと、M&Aはより成立しやすくなるし、PMIもうまくいくというお話でした。
冨岡
一番高い買収額を提示したわけではなかったのに自分たちが買えたのは、どれだけ自分たちと親和性があるか、一緒にやってうまくいけるかといったところを熱く語ったからだ、というお話でしたね。
島袋
シェアリングテクノロジーさんに、我々の「フランチャイズの窓口」を買っていただいた時もそうでしたね。
まずい案件をつかまされないために
島袋
あと、今年開催したベンチャーM&Aサミットというイベントの中では、南青山グループの仙石さんやフォーサイト総合法律事務所の大村健さんから、「買収先企業の労務関係もしっかり見るべき」というお話も出ましたね。
「第3回ベンチャーM&Aサミットレポート(M&Aが契機に?思わぬ人材が起こす訴訟)」
島袋
最近は「退職代行サービス」なんてものも出てきていますし、労務関係で引っかかって上場できないという事例もあります。
会社ごと買うときも、労務まわりがしっかりしているかもかなり重要になっているということでした。
冨岡
そうですね。本音では、残業など従業員の管理が嫌で売りたいと思っている経営者もいますからね。
気を付けないと、そのあたりのトラブルごと買収してしまうケースもあります。
島袋
いや~、いろいろありましたね。
2008年はこんなところでしょうか。
冨岡
2018年ですね。
島袋
これ、この間も間違えたな…
ともかく、2018年、ご覧いただきありがとうございました。
また2019年にお会いしましょう。よいお年を!
■島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。尊敬するじげん社に倣い、「事業家集団IdeaLink」を目指す。
■冨岡 大悟:TOMIOKA C.P.A OFFICE 代表/公認会計士
オーストラリア帰りのM&Aバンカー。IPO、M&A、資金調達、事業開発等のコンサルティングを行う。IdeaLinkの他にも複数社の社外役員を務める。
【IdeaLink株式会社のM&A実施背景】
資本力と競合優位性を俯瞰して自社サービスを見直した際に、現状の経営資源では更なる成長は困難と判断。2017年12月25日、シェアリングテクノロジー株式会社(東証マザーズ3989)に新設分割により「フランチャイズの窓口」、クレジットカード比較4サイトを売却。その後は売却した資金をもとに、「事業家集団」として新たなビジネスの種まきに奮闘中。
【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw
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