2019.01.31
初めての買収から攻めてる!買い手ゲスト登場|Vol.130
画に迫力があります。
島袋
本日は、ZEIN株式会社の志賀野社長に来ていただきました。よろしくお願いします!
志賀野
よろしくお願いします。
島袋
ご覧の通り出演者がこのガタイですので、今回は新日本プロレスのチャンネルとして放送させていただきます。あ、違うか。(笑)
志賀野さんは、何かやられているんですか?
志賀野
野球をやってたんですよ、こう見えて。
島袋
野球っぽくないですね。(笑)
志賀野
ですよね。(笑)社会人になってどんどん成長しているので、アメフト・ラグビーとか言われたりして。
最近はもっぱら格闘技って言われます。
島袋
お手柔らかにお願いします。
1期目で、なぜ初めての買収に踏み切った?
島袋
今回は弊社CFOの冨岡からの紹介で、ご出演いただけることになったんですが、改めてZEINの事業内容を少し教えていただけますか?
志賀野
ZEINでは大きく2つの事業をやっていて、ひとつがITコンサル、もう一つが、その後の企画・開発から運用にかけた、いわゆる事業システム導入のワンストップサービスです。
島袋
そうなんですね。創業はいつごろでした?
志賀野
創業は、2017年の11月なんですよ。
年をまたいだところなので、まだ1年ちょっとです。
島袋
1期目で、株式会社SAVVYという会社を買われたんですよね。
志賀野
はい、M&A自体は私としても会社としても初めてで。
やっぱりIT業界でビジネスを進めていく上では、今はどの企業にとっても、まず人を確保することが至上命題になっています。
案件ベースで人をとっかえひっかえ採用して期間が終わるといなくなるというのは、探す労力も非常にもったいないですし、人が変わると当然品質もバラつきます。
それで、自分の手の内に抱えた方がいいんじゃないかなと考えて、子会社を作ろうとは先に決めていました。そうしたら、SESをやっているSAVVYの松浦社長と出会ったんです。
そっちはそっちで、どうやって人材を長く雇ってやっていくか、モチベーションを保ってリテンションしていくかというのに悩まれてて。それって言わば、SES業界の課題なんですよ。
島袋
けっこう癖のある人とか変わった人が多そうですもんね。
志賀野
そうなんですよ。
「今日と同じ明日が来てくれれば別に安いお金でいい」っていう人もいるし、上昇志向があって、「こんなスキルを身につけたい」とか「こんなお金儲けがしたい」という人たちもいるわけです。
我々としては、後者の人たちとどうにかして一緒に働きたい。そういう人材がいて、子会社として抱えられる会社はないかなと思っていました。
松浦社長がやっている株式会社SAVVYの方は、社員をどうやって育てていくか、社員の給料をどうやって上げていくかで悩んでいたんです。
だったら、うちに入ってくれれば 、ZEINとしてのノウハウもありますし、いろんな案件やプロジェクトもやっているので、抱えられるし、それの中で育っていくこともできると。
島袋
なるほど。
志賀野
それで、win-winというか、お互いに価値を見出せそうだなということで、話を進めていったんです。
ビジネスパートナーが原石を持っていた
島袋
松浦さんと会った当初から、そういう話をされていたんですか?
志賀野
最初はいわゆるビジネスパートナーだったんですよ。
「こんな人、こんなスキルを持った人が欲しい」というのを伝えていたんですけど、あんまりいなかったんですよ、正直なところ。あんまり言っちゃいけないですけど、そんなにスキルのある子が多いわけじゃなかった。(笑)
ただ、20代のたまご、原石みたいな人が多くて。
島袋
プロレスラーのたまごじゃなくて?
志賀野
いや、そっちではなくて。(笑)意外といいガタイもいましたけどね。
これはいいんじゃないかな、と思いました。
松浦さんもITのスキルがすごく高いわけではないので、そういう育成はあんまりできていなかったんです。
ただ、私が思うに人を見る目があって、すごくピュアな、これからITをやっていきたいというまっすぐな若手を登用しているなと思いました。
3-4人会って面談をしたときにもそれを感じて、この人達、欲しいなと。
そのまま日銭を稼ぐぐらいなら、うちでスキルを身につけて、2倍3倍の単価で売って、給料ももっと上げてあげられるよという話を、それこそ飲み屋でしたんです。
島袋
なるほど。元祖、飲み屋のM&A話ってやつですか。
志賀野
「そういうのを待ってたんです」みたいな話になって。
本当かなと思ったんですけど、待っていたならちょうどいいかなと。
島袋
タレントバイのM&Aだったんですね。
そろそろ時間ですね。終わりのゴングが鳴りそうなので、続きはまた次回伺いたいと思います。
志賀野
第2ラウンドで。
島袋
うまい!!そうですね!(笑)
それではまた、第2ラウンドでお会いしましょう。
■志賀野 寛彦:ZEIN株式会社-代表取締役CEO
外資系コンサルティングファームに勤務後、5年ほどで独立しフリーランスに。2017年にZEIN(株)を設立し、ITを中心としたコンサルティングサービスやAI・FinTechなどのプロダクト開発を行う。コンサルティングとエンジニアスキルの両面を持ち合わせたマルチスキルな人材育成を掲げる。
【ZEIN株式会社のM&A概要】
IT人材確保のために、SEを抱える企業の子会社化を検討。SAVVY社のシステム開発・運用力とZEIN社のITコンサルティング、システム導入・運用支援のノウハウの相乗効果を見込み、2018年12月28日に株式会社SAVVYの全株式を取得。ZEINの100%完全子会社とし、社名を株式会社Carryzに変更。
■島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
26歳だった2008年にインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2014年にIPO準備に取り掛かるも、のちに断念。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。「事業は創って売る」がモットー。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。
【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw
-
【厳選】売り手支援のプロがM&Aで絶対外せない10のポイントを解説!|Vol.810、823
2023.03.27
【厳選】売り手支援のプロがM&Aで絶対外せない10のポイントを解説!|Vol.810、823
-
LBOを使ったMBOで2段階EXIT!?【スタートアップスクエア・恵島良太郎代表】|Vol.813-814
2023.03.03
LBOを使ったMBOで2段階EXIT!?【スタートアップスクエア・恵島良太郎代表】|Vol.813-814
-
最近の関心事をフリーランスの王に相談【StockSun・株本祐己取締役】|Vol.808-809
2023.02.25
最近の関心事をフリーランスの王に相談【StockSun・株本祐己取締役】|Vol.808-809
-
TOBで上場企業をファンドに売却【ネットマーケティング創業者・宮本邦久氏】|Vol.799-800
2023.02.11
TOBで上場企業をファンドに売却【ネットマーケティング創業者・宮本邦久氏】|Vol.799-800
-
両者の男気と粘りで成立したM&A【メディアリンク・松本淳志代表】|Vol.792-793
2023.01.25
両者の男気と粘りで成立したM&A【メディアリンク・松本淳志代表】|Vol.792-793
-
年間利益の10倍以上で評価されるには【ブルームキャピタル・宮崎社長】|Vol.790-791
2023.01.21
年間利益の10倍以上で評価されるには【ブルームキャピタル・宮崎社長】|Vol.790-791
新着M&Aニュース
-
M&Aニュース
売却後が絶好の買収タイミングになる条件 |ニュース解説プレミアム Vol.29
2021.10.26
-
M&Aニュース
デコルテHDがIPOを実現させた二つのM&A|ニュース解説プレミアム Vol.28
2021.09.28
-
M&Aニュース
非上場会社が株式を使ったインセンティブ設計をする方法|ニュース解説プレミアム Vol.27
2021.08.26
-
M&Aニュース
著名人のビジネスを買収する理由|ニュース解説プレミアム Vol.26
2021.07.28
-
M&Aニュース
freeeによる合同会社のM&A|ニュース解説プレミアム Vol.25
2021.06.23
アクセスランキング
-
売却後が絶好の買収タイミングになる条件 |ニュース解説プレミアム Vol.29
2021.10.26
-
freeeによる合同会社のM&A|ニュース解説プレミアム Vol.25
2021.06.23
-
上場会社を操り人形にする方法|ニュース解説プレミアム Vol.16
2020.09.30
-
2021年大量発生中のM&Aトラブル |ニュース解説プレミアム Vol.20
2021.01.22
-
SOMPOによるABEJA関連会社化、実は今後大流行のM&A手法|ニュース解説プレミアム Vol.23
2021.04.26
案件情報をお探しの方 担当からすぐに連絡いたします。
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.