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今の土台になった事業が辿った経緯|Vol.191 | M&A BANK

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2019.07.06

今の土台になった事業が辿った経緯|Vol.191

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 目次 

1.  最初にやっていた会社から事業を持ち出した形
2.  1年運営して、ピボット、撤退(譲渡)
3. 無知は怖い

 

最初にやっていた会社から事業を持ち出した形

島袋
それで、ベルフェイスさんでMBOをされたんでしたっけ。

田中
今のマーケロボのもとの事業にあたる、在宅のコールセンター事業をベルフェイスから持ち出す形で作ったのが、タクセルという会社です。
それがあとでマーケロボに社名が変わった形ですね。

島袋
持ち出してタクセルになったと。

田中
そうです。最初の一年間はベルフェイスを使った、在宅の主婦の方によるインサイドセールス事業をやっていました。

島袋
在宅ということは、アイドマの三浦さんがやっているような。

田中
ここはそういう具体名も出てくるんですね。(笑)

島袋
もちろんもちろん。

田中
そうですね、アイドマさんなども同じようなことをされていましたが、ちょっと違っていたのは、僕らはもう固定で払ってました。宮崎在住で40万とか。

島袋
なるほど、在宅の主婦の方に。

田中
当時は2016年で、クラウドソーシングが広がり始めた時なんですが、単発の仕事しかありませんでした。
僕らはエンジニアとかじゃなくても、「コテコテの営業保険レディやってました」みたいな人でも毎月固定で何十万もらえるような仕事をクラウドソーシングで生み出したかったんです。

島袋
地方にいると仕事も限られてきますし、そんな高額報酬でかつ在宅でできると助かるでしょうね。

田中
なかなかないです。
沖縄だと沖縄のコールセンターよりもうちの方が高給だったので、コールセンターを辞めて在宅でコールセンターとして働くケースもありましたよ。

島袋
沖縄のコールセンターからしたらちょっとビビりますよね。人件費(削減)のために沖縄を選んでるのに、東京から余計なことをやってくれるなと思ったでしょうね。

田中
沖縄や北海道が狙い目でしたね。

島袋
なるほどね。

 

1年運営して、ピボット、撤退(譲渡)

田中
そうやってその事業をベルフェイスから切り離してスタートさせたんですが、1年やってみて、ちょっとスケールしないなとわかってきました。
それで、一旦この事業を、かっこよく言えば譲渡する形になりました。
経営者なんてかっこよく言いたがりますから。(笑)

島袋
たしかに。

田中
1年後に事業を一旦ピボットしようということになって、辞めました。
実際にはクライアントさんを引き継いでもらったりして、譲渡したことになりましたね。

MBOはどんな風に?

(冨岡)
MBOのスキームやそのお金の準備も、言える範囲で教えていただけますか?

島袋
僕も経験しているんですが、そのときは厳密に言うと分社化はしていないんです。退職して、その株で事業譲渡をしたんです。

(冨岡)
これもMBOの一つで、形式上は退職して、新設法人を設立して、元の会社から事業譲渡した形ですね。

島袋
僕は退職して、持っていた会社の株も含めて、資産と事業を相殺するというスキームでMBOをしたんですが、田中さんのMBOはどのようなやり方でしたか?



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【出演者情報】
■田中亮大:Marketing-Robotics株式会社-代表取締役
1985年山口県萩市出身。2008年大学卒業後、外資系製薬会社に入社。翌年、個人コンサルタントとして独立。以降、日本の社長.tvの取締役やベルフェイス(株)を設立し副社長、販売会社の社長を歴任し、2016年9月にタクセル(現:Marketing-Robotics)を設立。MA(マーケティングオートメーション)やインサイドセールスの専門家として確固たる実績を持つ。

島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
シリアルアントレプレナー。26歳でインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。「事業は創って売る」をモットーとする。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。

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