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#45 マネーフォワードの目的別M&A | M&A BANK

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2018.08.30

#45 マネーフォワードの目的別M&A

冨岡 大悟: TOMIOKA C.P.A OFFICE 代表/公認会計士

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マネーフォワード、クラウドサービスの導入を支援する株式会社ワクフリをグループ会社化

株式会社マネーフォワード(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO: 辻庸介、以下「当社」)は、株式会社ワクフリ(本社:福岡県福岡市、代表取締役:髙島卓也、以下「ワクフリ」)が実施する第三者割当増資を引受け、ワクフリの株式の過半数を取得しグループ会社化いたしました。
 ワクフリは、「企業のバックオフィス業務を改善し、働きやすく本業に集中できる企業を世に創出し続ける」というミッションのもと、九州の中小企業を中心に、クラウド活用サポートやバックオフィス業務改善などのサービスを提供しています。
 この度のグループ会社化をきっかけに、当社が提供する『MFクラウドシリーズ』をはじめとするクラウドサービスの普及をさらに促進し、中小企業の経営をサポートしてまいります。……
記事引用元:https://corp.moneyforward.com/news/release/corp/20180824-mf-press/

この夏最後のマネーフォワード特集

夏休みも終わり、帰ってまいりました。「最近記事更新ないですね」と言われることもチラホラあり、ちゃんと読者いるんだなと安心しました笑
ということで新たな試みとして、特集記事を書くことにします。具体的にはマネーフォワード社について3記事くらい書こうと思います。今日は第一弾です。

マネーフォワードによるワクフリの買収

8月24日、マネーフォワードはワクフリ社株式の過半数を取得したと公表しました。
ワクフリは主に中小企業を対象にクラウドサービス導入のコンサルティングを行う会社です。
クラウド会計を導入したくても何がいいのかわからなかったり、どうやって導入して運用すればいいのかわからない会社がたくさんあるので、これを支援するということです。

ということでこのM&Aの目的は比較的イメージしやすいですね。
マネーフォワードはMF会計などのイケてるクラウドサービスを複数展開してますが、プレスリリースにもある通り、クラウド導入人材が圧倒的に足りません。
そこでクラウド導入支援の会社を買収することで自社のクラウドサービスをより積極的に普及する手段を得たわけです。営業力とカスタマーサクセスの強化が目的のM&Aと言えそうです。

ナレッジラボの買収

ところで、マネーフォワードのM&Aはこれが初めてではありません。7月5日にもナレッジラボ社株式の過半数を取得しています。
ナレッジラボはManageboardという経営分析クラウドサービスを運営しており、これにより管理会計制度、すなわち予算実績分析や将来キャッシュフロー予測などを簡単に行えます。

ではマネーフォワードがなぜナレッジラボを買収したかといえば、これも理由は簡単で、機能強化のためです。
MF会計は優れたサービスではあるものの、現状では管理会計機能などはあまり充実していません。そこで、管理会計部分はManageboardを買ってそこに任せよう、というシンプルな発想だったのだと考えられます。

他にも2017年11月に記帳代行サービスを運営するクラビス社を買収しています。
これは手作業が多かった記帳業務を自動化するサービスで、これも機能強化のM&Aと考えられます。

目的別M&A

これらのM&Aにいえることは、マネーフォワードは明確な目的を持って買収を行っているということです。
ワクフリは営業力等の強化、ナレッジラボは機能強化を目的としたM&Aです。
一般的には目的を定めず、利益が出るところなら買収検討可能(それも目的とも言えますが)という会社もありますし、それはそれで一つの考え方だと思います。
ただ、強い自社プロダクトを持っており、それを急成長させたいという場合、マネーフォワードのような買収戦略はとても理にかなっています。
プロダクトのコア部分は自社で行い、周辺領域は優秀な外部のプレイヤーと組むというのは現在の急速に変化する経営環境の中では有効な打ち手です。

また、マネーフォワードのM&Aにはもう一つ成功率を高める要因があります。
実は上記で紹介した3社は、もともとマネーフォワードととっても仲が良かった会社です。
別に友達ということではなく、例えばワクフリであればMF会計などのクラウドサービス導入を積極的に行っており、マネーフォワードと組んでセミナーなどを頻繁に開催していました。
なので突然売却案件が来たから検討したということではなく、もともと相互理解と信頼関係があった中でM&Aという流れになったと考えられ、M&Aにありがちな「こんなはずじゃなかった」となる確率を低減させることができます。

マネーフォワード特集第一弾いかがだったでしょうか。よっぽど反響悪くなければ次もマネーフォワードネタでいきたいと思いますので宜しくお願いします。

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冨岡 大悟: TOMIOKA C.P.A OFFICE 代表/公認会計士

KPMG/あずさ監査法人のIPO部に所属。IPO関連業務、M&AのDD、会計監査等に従事。フロンティア・マネジメント株式会社にて、M&Aアドバイザー業務等に携わる。その後、オーストラリアに駐在。日系企業の海外進出支援、事業開発業務等に携わる。帰国後、TOMIOKA C.P.A OFFICEを開設。IPO、M&A、資金調達、事業開発等のコンサルティングを行う。同時に、IdeaLink株式会社の取締役CFOの他、上場準備会社を中心に3社の社外役員に就任。

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