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2018.10.21

#51 Tiktokとエイベックスの提携から感じるタイミングの難しさ

冨岡 大悟: M&A BANK株式会社 代表取締役/公認会計士

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エイベックスがTikTokに大ヒット楽曲含む約25,000曲を開放 日本の音楽レーベルとして初の包括的楽曲ライセンスで提携

当社(本社:東京都港区、代表取締役会長CEO:松浦勝人)は、大人気ショートムービーアプリTikTok(読み:ティックトック)と、日本の音楽レーベルやエンタテインメント会社として初めて包括的楽曲ライセンスで提携し、当社が保有する楽曲、約25,000曲を開放することを発表しました。
近年、短尺動画を投稿するプラットフォームが若年層を中心に全世界的に大流行し、日本でもそのムーブメントが起きています。その代表格であり、いまや全世界150カ国以上でリリースされ、日本国内での月間再生回数が130億回を誇るTikTok。音楽に合わせた動画をシェアできるTikTokに当社が保有する楽曲を開放することで、日本のユーザーはもちろん、J-POPの人気が高い中華圏、韓国、インドネシアなどのアジア地域のユーザーも自由に楽曲を利用できる環境が生まれ、これまで以上に幅広いコンテンツの制作が可能になります。……

記事引用元:https://avex.com/jp/ja/news/2018/tiktok_25000/

Tiktokとエイベックスの提携

10月19日、エイベックス社はTikTokと包括的楽曲ライセンスで提携し、保有する楽曲約25,000曲を開放することを発表しました。
音楽レーベルは他の業界と比べ古いというか動きが遅い印象がある中、このタイミングで今回の提携に至ったことに結構なサプライズ感がありました。
ということで今回は「タイミング」について。

このめちゃくちゃニッチな解説記事にたどり着いてるリテラシーの持ち主であればTikTokを知らないはずはないと思いますので、TikTokとはなんぞやみたいなところは省きます。
注目したいのはその成長スピードです。Tiktok運営のBytedance社は2012年創業ですが、TikTok自体は2016年9月にサービスローンチし、2018年6月時点で中国国内だけでDAU1.5億人というモンスターアプリに成長しています。
筆者がTikTokを知ったのは2017年11月にBytedance社がmusical.lyを買収した頃だった気がします。報道によればすでにこの時Bytedanceの時価総額は2兆円に達していたとのこと。

筆者の情報感度が低かったといえばそれまでですが、日本で時価総額2兆円といえばヤフーと同じレベルですから、非上場とはいえそんな規模の会社が知らないうちに誕生していたと思うと驚きを隠せません。
ただしこれは筆者に限らず、多くの企業が似たような状況だったはずです。「TikTokというサービス自体は知っていたが、ここまで急拡大するとは思っていなかった。」、
これが大半の企業の感想でしょう。

誰もついていけなかったTikTokの急成長

以前、とある上場会社の幹部の方が、Bytedance社に日本での合弁会社設立の話を持ちかけたが門前払いを食らったとおっしゃっていました。
実際に打診したかどうかは別として、同じようにBytedance社と資本提携をしたいという会社は数十社はあったでしょう。
これが2016年であったらもしかしたら可能性はあったかもしれませんが、すでに日本進出を成功させて時価総額が8兆円とも言われている今ではそれも叶いません。エイベックスも当然出資できるものならしたかったでしょうが、Bytedance社はとうの昔にエイベックスよりはるかに大きな存在となってしまっています。
そして、このようなメガヒットサービスの成長スピードというのは、日に日に早まっているように感じます。先見性のある会社でも、その予測はどんどん難しくなっています。

有名な話として、FacebookのInstagram買収があります。2012年にFacebookは売上ほぼゼロで社員10名程度のInstagramを約800億円で買収し、買収金額が高すぎると大きな話題になりました。
それが今ではInstagramの時価総額は10兆円を超えると言われており、Facebookの先見性の高さを象徴する話となっています。

そんなFacebookでもBytedance社は買えなかった。買おうとしてたかは知りませんが、たぶんどこかのタイミングで買収交渉してたんじゃないでしょうか。時価総額1兆円以下の時ならノールックで買収してた気がします。それほどまでに未来を読むことは難しくなってきているということです。

そんな世の中でどうすればいいか

ここまで資本提携のタイミングが難しいという話をしました。ではどうすればいいか。
答えはシンプルで、まずは常にアンテナを張って情報感度をあげること、そしてその情報に基づき速やかに行動に移すこと。
ポテンシャルの大きい案件については、相当早い段階でないと手がつけられないケースが増えていくでしょう。
人に先んじて情報を仕入れ、どんどん投資していくこと、これを繰り返すことによって更に特殊な情報が入るようになり、早期の決断においてもその精度が上がります。

弊社でも、来年から過去最大の投資を行う予定です。この情報も、世間には絶対に出回らない特殊なルートからのものでした。
普通の会社では先が読めなすぎて投資実行の判断はできないであろう案件ですが、あえてここは突っ込んでいくつもりです。
リスクは当然ありますが、ここしか「タイミング」はないと確信しているからです。

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冨岡 大悟: M&A BANK株式会社 代表取締役/公認会計士

KPMG/あずさ監査法人のIPO部に所属。IPO関連業務、M&AのDD、会計監査等に従事。フロンティア・マネジメント株式会社にて、M&Aアドバイザー業務等に携わる。その後、オーストラリアに駐在。日系企業の海外進出支援、事業開発業務等に携わる。帰国後、TOMIOKA C.P.A OFFICEを開設。IPO、M&A、資金調達、事業開発等のコンサルティングを行う。同時に、IdeaLink株式会社の取締役CFOの他、上場準備会社を中心に3社の社外役員に就任。

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