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売却するタイミングの決め方ーざっくりつかむM&A① | M&A BANK

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2020.06.12

売却するタイミングの決め方ーざっくりつかむM&A①

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この記事は、
「いつかM&Aイグジット(売却)をするかもしれない」
「とりあえず最低限のことだけ知りたい」
「M&Aの全容をざっくり把握しておきたい」
という方に向けてお届けする全5回の連載の第1回です。

▼予定コンテンツ▼
1. 売却するタイミングの決め方
2. M&Aの進め方:全プロセスと個別相対方式/入札方式
3. 売り方:売却スキームの選び方
4. 売却戦略の立て方:セルサイドDD
5. 価格の決め方:プロジェクション(事業計画)と企業価値評価

「そもそもM&Aをするべきなのかわからない」
「M&Aのメリットや特徴を知りたい」という方は、
まずはこちらの記事をご覧ください。

……『すべての経営者が知っておくべきM&Aのメリット』
……『経営者の“キャリア最適化”の手段にもなるM&A』

 

「いつかM&Aイグジットしよう」と考えている方の最初の悩みは、
いつ動き始めるのがベストか?」ではないでしょうか。

言い換えれば、
一番いい条件で売却できるタイミングや
買い手に最も高く評価されるタイミング の計り方を知りたいということでしょう。

ベストを追及するよりも最悪の事態を避ける方がシンプルなので、
まずは逆に“評価されにくい状況”、“交渉が不利になりやすい状況”からご紹介します。

 

交渉が不利になりやすい状況

以下が当てはまる場合は、売却交渉で強気に出ることができません。

  • 成長が停滞・減退し、かつ後継者問題を抱えている状態
  • 資金繰りが悪化し、外部資金調達が不可能になった状態
  • 競合との差が大きく開いて、単独成長が難しくなった状態
  • 外部投資家(VC等)が売却を強く希望し、共同売却の提案をされるような状態

つまり、上記のような“売却せざるを得ない状況”になる
売却を済ませておいた方がいいということです。
(既に当てはまる場合は、状況がこれ以上悪化する前に動き始めた方がよいでしょう。)

 

では、M&Aを積極的に検討すべきなのはどういった時なのでしょうか。

よりよい条件での売却を目指す場合、売却のタイミングは

  1. 内部環境(業績・資金繰り) 
  2. 外部環境(市場)

の2軸から考えて見極めるべきと言えます。

 

高く評価されやすい状況

①内部環境(業績・資金繰り) 

成長段階か安定段階で売却を検討すれば、交渉を優位に進めやすくなります。
さらに、成長予測の確実性が高いほど、評価は高くなります。
資金繰りについては悪化する前、問題がないうちに検討すべきと言えます。

つまり、

  • 事業が成長段階安定段階であり、
  • 成長予測の確実性が高く、
  • 資金繰りに問題がない

ときが、内部環境的には売却のベストタイミングと言えます。

 

どれも当たり前のことのように聞こえますが、
初動が遅れてしまうことは意外にあるらしく、
特にIPOなどの大きな目標を掲げている場合は注意が必要です。

高い目標の達成を志向して
目下の不安要素や減退の兆しを全て乗り越える前提でいると、
その読みが外れて停滞や衰退に進んでしまった場合、
既に売却の最良のタイミングを逃したことになります。

とはいえ、守りに入りすぎても競争に勝てなくなってしまいます。

基本的には楽観的に考えて攻めの方針を取り、
定期的に「売りたくないときが一番の売りどき」と思い出して
このまま攻め続けるか検討する習慣を持つ。

このあたりのバランスがベストと言えそうです。

※「売りたくないときが一番の売りどき」は、HIT海山CEOの言葉

 

②外部環境(市場)

売却タイミングを検討するにあたっては、社内の状況がまず大事ではあります。

しかし、外部環境が適切な状況でないと
買い手候補の数が相当絞られてしまったり、
理想的な評価額をつけてもらえなくなったり、
交渉を優位に進められなくなったりといったことになる可能性が高まります。

 

関係する市場で下記の条件が揃っているときには、
一度M&Aを検討してみるべきでしょう。

  • 株価が高く、景気がよく、買い手も楽観的
  • 金利が低い
  • 競合が積極的にM&Aを実施している
  • 市場への参加者の期待が大きい

高額なM&Aは、こういった条件が揃ったときに実行される傾向があります。
M&Aを検討していなかった場合でも、もし今がチャンスなのであれば、
この好機を捨てていいのかは一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

以上、「売却するタイミングの決め方」でした。
みなさんの会社は今が“その時”でしたでしょうか。

ご参考になりましたら幸いです。

 

 

本記事の参考文献

本記事は以下の文献を参考に書かれています。
詳細をお知りになりたい方はこちらをご参照ください。

宮﨑淳平(2018)『会社売却とバイアウト実務のすべて』日本実業出版社
※売り手に支援に特化したアドバイザリーであり、M&A BANK顧問でもある宮﨑さんの著書

“非上場会社の売却”に関わる人向けの書籍。
専門家ではない人にもわかりやすく書かれています。

特に、第二部の物語形式で書かれたM&Aイグジット事例を読むと
M&Aの一連の流れがイメージできるようになるのでおすすめです。

 

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■安田あかね:M&A BANK編集部 ライター
大阪大学人間科学部を卒業後、教育系企業に就職。新規事業部にて新サービスの運営基盤づくり、スタッフの管理育成やイベント企画に携わる。
IdeaLink社ではウェブマーケティング領域の業務を経て、M&A BANKの立ち上げ・運営に関わる。サイト管理の他、経営者インタビューや記事の編集を担当。

 

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