M&Aに欠かせない“DD”とは？｜Vol.006 | M&A BANK

デューデリジェンスってなに？

島袋
じゃあ今回は、M&Aには絶対欠かせない“DD”、「デューデリジェンス」についてお話ししましょう。

普段聞きなれない言葉ですよね。「デューデリ中」なんて言うと、ちょっとかっこよく聞こえちゃいますが、M&Aには絶対に欠かせない用語です。
では冨岡くん、どういう意味なのか教えてください

冨岡
わかりました。デューデリジェンスは、「買収監査」とか「買収調査」と言われます。買いたい会社がある時に、その会社がしっかりしているのか、大丈夫なのか、嘘をついていないかを、調査したり、チェックすることを言います。

冨岡
僕は公認会計士の仕事をしているんですが、新卒で入った会社で1年目にデューデリジェンスの業務をやったんです。それがM&A業界に入ってくるきっかけにもなったので、個人的にけっこう思い入れのある業務ですね。M&Aをやる時には基本的に必要なもので、色々な種類があります。

島袋
種類があるんですか？知らなかったです（笑）。法務的なものとビジネスサイドの、この2つですか？

冨岡
あれ、M&Aやったはずでは……（笑）そうですね。詳しく見ていきましょう。

様々な種類のデューデリジェンス

冨岡
絶対にやった方がいいのは、「ビジネスデューデリ」と、「財務デューデリ」と、「法務デューデリ」になります。

「ビジネスデューデリ」は、今買おうとしている会社は自分たちの会社に合っているか、今後も事業が伸びていくのかを、事業の視点で見るものです。「法務デューデリ」は、なにか違法なことをしていないか、なにか違反するようなことをやる恐れがないかをチェックすることです。「財務デューデリ」は、決算書が正しいか、隠れた借金がないかをチェックするようなデューデリジェンスですね。少なくともこの3つはやった方がいいです。

冨岡
他にも、IT、システムをチェックする「ITデューデリ」、環境問題を起こしていないかをチェックする「環境デューデリ」、他にも「人事デューデリ」などいろいろ種類があります。でもまずは、さきほどの財務デューデリ・法務デューデリ・ビジネスデューデリをしましょう。これはマストです！

島袋
なるほど。じゃあ、ビジネスデューデリが、ビジネスモデルのチェック。財務デューデリが、決算書とかPL、BS、財務諸表のデューデリジェンス。法務デューデリが、契約書周りや、違法行為をしていないかをチェックするものなんですね。特に上場企業はその辺りを見ますよね。
デューデリの通過率ってどれくらいなんでしょうか？

冨岡
そうですね、デューデリの実際中身や実際にあった問題についてお話をしたいんですが、次回の方がよさそうですね。

島袋
そうですね、時間が来ちゃいましたので、次回に持ち越したいと思います。