2019.03.05
紹介率70%越えの一因|Vol.144
タクシー広告は諸刃の剣
島袋
今回も識学の安藤代表に来ていただいています。
そういえば識学さんは、少し前からタクシーの動画広告をやられてますよね。
今はもはやHR領域の会社しか出していない感じで、もう戦争ですよね。
安藤
1つ言いたいのはですね、出しゃいいというもんじゃない……
と言ったらまずいかな。(笑)
島袋
まずくないですよ。
安藤
何が言いたいかというと、あれって良くも悪くも経営者間の会話に僕らの会社の名前とか僕らの名前が出てくるようになるわけですよね。
自分たちで言うのもなんですけど、サービスを今までちゃんとやってきて、基本的に受講者に悪い口コミが存在していない状態になったときに、あれが媒介になって会話が広がって問い合わせくる、というサイクルなんです。
逆に言うと、ちょっとでも悪い口コミがあると、広告を媒介に悪い口コミが広がる可能性があるんですよ。
島袋
なるほど。
安藤
つまり、広告を出す前なら悪い口コミが耳に入る前に営業がアタックできていたのに、悪い口コミが広がることによって逆に営業が取りにくくなることが起きてくるんじゃないかなと思います。
これは僕らもよくお客様にお伝えするんですが、飛び道具というのはちゃんと日頃の積み上げがあった上で使わないと危険です、ということですね。
島袋
なるほどね、ただ出すだけじゃあかんと。
なんかマーケッターっぽいですね。MarkeZineで連載とかされてます?
安藤
ど素人です。
組織DD、例えばここまで言い当てられる
島袋
また組織DDについて詳しく教えていただきたいと思います。
組織DD実施後にもらうサーベイの結果はどう見ればいいんでしょうか?
そのあたりを教えていただきたいと思います。
安藤
例えばこの例だと、組織内位置の認識の点数が低く出ています。
この組織内位置認識が何を表すかというと、組織内における自分の位置を正しく認識できているか、つまり上司のことをしっかり上司として認識しているかどうかということです。
もうひとつ、隣のブロックにある自己評価意識の点数が高いですよね。
自己評価意識というのは、評価は人がするものだという認識をちゃんとできているかということです。
自分の位置を正しく認識するということは、自分が会社から評価を受ける存在だということ。そして、上司から評価を受けるということを正しく認識すること。
これがきちんとできていると、組織としてはうまく回ると定義しています。
この例の場合は、自己評価意識が高く、組織内位置の認識が低いという結果になっている。
なのでおそらく、社長が設定した評価項目に対してはみんなは必死に動いているものの、中間管理職に評価権限があまりなく、中間管理職の評価があまり意識されていない状態で組織が動いていると想定されます。
島袋
なるほどね。
安藤
よって、中間管理職があまり機能していないことが想定されるので、どうやって中間管理職を育成していくかということがこの会社は課題です。
でももう一つ注目してほしい点があって、社長の点数の次に管理部長・営業部長が上位にきているんですね。
島袋
ほうほう、ここから何がわかるんでしょうか。
安藤
社長・管理部長・営業部長が上位に来ていて彼らの組織内位置の点数が悪くないということは、このNo.2、No3の人たちは自分の位置を正しく認識できているということになります。
トップトライアングルのところはしっかりできていて、ここに反乱要素は特にないので、トップトライアングルに組織の仕組みをしっかり理解いただいて、中間管理職を教育していけば組織としては良くなっていく可能性はあります、というような判定ができます。
島袋
すごい、わかりやすいですね。
ちなみにサーベイが出た後は、担当の方から今安藤さんがおっしゃったような解説はしていただけるんですか?
安藤
もちろんです。
本来はトップのインタビューもさせていただいて、点数から出した仮説とインタビューを照らし合わせて確認してから報告する、という形を取らせていただいています。
島袋
なるほど、そうなんですね。
そろそろお時間になったので、今回はここまでです。
次回は安藤さんご出演最終回になります。
実例やお得な情報があるかもしれませんので、どうぞお楽しみに!
■安藤広大:株式会社識学-代表取締役社長
株式会社NTTドコモにて勤務後、ジェイコムホールディングス株式会社(現・ライクスタッフィング株式会社)へ入社、取締役営業副本部長に就任。2013年に[識学]と出会い独立し、2015年株式会社識学を設立。
【株式会社識学とは】https://corp.shikigaku.jp/
経営者やマネジメント層へ「意識構造学」(識学)という学問をベースにしたトレーニングを展開し、意識改革・組織改革を実施。業界初の組織デューデリジェンスサービスも開始し、M&Aや事業承継の失敗の未然防止にも貢献。クライアントには上場企業、有名ベンチャー企業、スポーツチーム等が含まれ、導入実績は設立3年目で約360社にのぼる。
■島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
26歳だった2008年にインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2014年にIPO準備に取り掛かるも、のちに断念。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。「事業は創って売る」がモットー。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。
【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw
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