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ビジネスがうまくいく条件|Vol.149 | M&A BANK

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2019.03.16

ビジネスがうまくいく条件|Vol.149

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 目次 

1.  「どの業種/業界か」よりも重要なことがある
2.  自分にとっての当たり前も役に立つ

 

「どの業種/業界か」よりも重要なことがある

島袋
前回は、フランチャイズ業界でもM&Aへの注目度が高まっているというお話をさせていただきました。
三戸さんご自身は会社を買わないんですか?

三戸
個人でですか?ファンドをやってて、そっちでも会社を買いますからね。
自分で買うだけならいいかもしれませんが、それでイグジットを狙ったり、ファンドが買ったのと同じビジネスモデルの会社を買収しちゃうと、ファンドと投資家に対して利益相反になっちゃうので、ファンドの規約上でも当然できないです。

島袋
そうか、そうですよね。
では、実際に個人でM&Aをするときの注意点としては、どういうものがあるでしょうか。

今特に売りに出ている事業承継の案件や、特に多い業種はありますか?
あとは難易度が高い業種や、その得策といったものがあれば教えてください。

三戸
業種・業態による大きな差はそんなにないと思います。
この本では第2章で飲食店経営はけっこうしんどいというようなことを書いたので、「飲食店はダメなんですか」と聞かれることもありますが、あんまり業種は大きな問題じゃない。
飲食店でも、しっかり考えて運営して儲けているところはいっぱいありますよね。
だから別に、やる人次第なんですよ。

どの業種がいいと考えるより、自分の知っている業種とか、自分が勤めているところを含めて知っている業種とか、自分のやりたい業種をやるのが1番いいと思います。

ベンチャーキャピタリストだったので、1000人以上の起業家と会うなかで、潰れていく人たちもたくさん見てきました。もちろん成功している人たちもいます。
どこが1番のポイントかと言ったら、結局はやる気なんですよ。

飲食店がダーっと下がっていくのは、やっぱりオーナーや店長のやる気がガーっと下がったときです。ああいう商売は水もので、細かな日々の一挙手一投足のマネジメントが大事じゃないですか。だから、気持ちが慣れてやる気がなくなってくると、わかりやすく数字が下がってくる。
つまりは、いかにやる気/モチベーションが続くビジネスをできるかがポイントなんですよ。

自分のやりたいこと、例えば島袋さんなら「女性が好きだから、モデル事務所を買いましょう!」とかね。
それだったらもう「ずっとやろう」と思うじゃないですか。

島袋
たしかに。
……って!ちょっと!(笑)

三戸
違います?(笑)まあでも、そういうことなんですよ。

本当に自分がずーっとやりたいことだったら、毎朝気持ちよく起きて会社に行くなり、ビジネスをやれますよね。そう思えるものを買ったら何とかなります。

0から1をやろうとしているわけじゃなく、もうすでに売上が5000万円なり1億円なりあるものを買うわけだから、自分のやる気があればそれをキープするのは難しくないと思うんですよ。
まずはこれ、やる気が最低条件ですね。

 

自分にとっての当たり前も役に立つ

三戸
それにプラスアルファで私が考えていることとしては、例えば地方の中小企業や小さい会社で「PDCAサイクルが回っていない」というような、東京だったら当たり前にやるような経営改善とか、ビジネスの考え方の導入ができていないことがけっこうあります。

これまで10年~20年と売上1億円をキープしていた会社にやる気満々で入っていって、そういう当たり前の経営改善とか東京で流行っているビジネスモデルといったプラスアルファを乗っけてあげれば、より良くなるんじゃないか?というのが私の提案ですね。

島袋
すごいな。
…でも途中、モデルの話が出てから心が動揺して、質問が出なくなってしまいました。(笑)

三戸
島袋さん、モデル事務所のM&Aのサイト見てますやん。

島袋
いやいやいや…三戸さん。(笑)
もう時間です、時間。


ではまた、M&A BANKでお会いしましょう!

【出演者情報】
■三戸 政和:株式会社日本創生投資-代表取締役社長
日本最大級のベンチャーキャピタルにて国内外の投資先の経営に参画。その後、兵庫県議会議員を務める。2016年に中小企業向けの事業承継・事業再生専門の投資ファンドである日本創生投資を創業。ロンドンにて会社を立ち上げ、従業員へ事業を引き継いだ経験も。2018年、「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」を出版。
【株式会社日本創生投資とは】
「地方創生」「中小企業」「事業承継・事業再生」をキーワードに設立された投資ファンド。ベンチャーキャピタルやバイアウトファンド出身のメンバーで構成される。金融機関への借入返済がリスケ状態となり、事業価値が毀損している企業の抜本改革を得意とする。

■島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
シリアルアントレプレナー。26歳でインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。「事業は創って売る」をモットーとする。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。

【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw

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