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本質の理解が早すぎる福山さんが採った、異例のM&A手法|Vol.217 | M&A BANK

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M&A BANK > インタビュー > 本質の理解が早すぎる福山さんが採った、異例のM&A手法|Vol.217

2019.10.01

本質の理解が早すぎる福山さんが採った、異例のM&A手法|Vol.217

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 目次 

1.  「独立後、立ち上げ」のリアル
2.  またあるきっかけで、一気に理解を深めた福山さん。
3.  「もう1回の売却も同じ会社」ってどういうこと?
4.  一歩間違えばアウトだった

 

「独立後、立ち上げ」のリアル

島袋
サイバーさんを出られたあとの1社目の創業は、どういうビジネスモデルで、どうやって立ち上げていったんですか?

福山
サイバーエージェントをやめるときに誓約書みたいなものがあって、同じような事業を2年間やったらダメだよと書いてあったので、「まじか、インターネットやっちゃいけないんだ」と真に受けたんですよね。
サイバーでやってないことって食品か医療か教育かなと思って、だったら教育かなと。
そんな風に勝手に自分を追い込んで一応スタートしました。

蓋を開けたらやっている人いっぱいいたんですけどね。(笑)インターネットを使わない仕事ってないですし。

とはいえ、おかげで変な牽制もされずに教育事業を始められたんですが、セミナーや勉強会をやってもマネタイズが難しかったので、集まった方々をネットワーク化して、クラウドソーシングビジネスを作るというのを始めました。
それだったらサイバーエージェントは当時やっていなかったので、いいなと思って大きくしていきました。

島袋
そうなんですね。
そのときは売却前提で事業を作ったんですか、それともまず事業を作ってとりあえず大きくしようという感じだったんですか?

福山
後者ですね。
まずは月額でベースを作って、座布団を作ってからちょっとゆっくり寝られる体制を作りたいなと。
まったく無一文で独立しちゃったので。

島袋
自己資本ですか?

福山
自己資本ですね、完全に。

いろいろな口座にあった自分の貯金をギュッと集めて、なんとか「100万円あります」と見せて、資本金を一応入れてもらいました。
そこから創業支援融資というのをいろいろと調べて、2行からだいたい累計2000万円くらいは借入ができたんですね。
それでちょっと安心してビジネスを作って、それでベースを作って堅実な経営をしようと。

島袋
それが2016年ですよね。事業は順調に育っていったんですか?

福山
はい、そうですね。
毎月100万200万ずつ売り上げのベースが増えていったので。

 

またあるきっかけで、一気に理解を深めた福山さん。

福山
ただ正直申しますと、ここからこれ以上大きくするための投資ができないというか、怖くなっちゃって
社員雇っても僕みたいに「イグジットしたい」とか言われたら扱えないな、とかいろいろ思っているうちに…

島袋
なかなかいないですよ。(笑)

福山
そんな風に思っていたときにジャフコさんから「投資を検討している」みたいな連絡があったんです。
PR TIMESが無料だったので、一応プレスリリースは毎月うっていたのでたぶんそれを見て来てくださったのかな。

それであれこれ聞かれて、「ぶっちゃけいくらくらいですか?」みたいな話をしたら、「それはあなた方次第です」と言われて。

島袋
ベンチャーキャピタルさんから出資話じゃなくてM&Aの話が来たんですか?

福山
いえ、出資です。
そこでバリューションの考え方を教えていただきました
競合はどこですか?と聞かれていろいろと調べていたら、「調達のときに10億円という見せ方もできるんだな…」「10億!?」「このままいったら10億円もらえるのかな…」と考えたら売る選択もあるなと思って。
でも、それをもらってもどうせ仕事をするなら事業譲渡にして、会社にプールしてまた(事業を)作った方がいいなと。
事業譲渡だと株式を売らずにお金を作れるし、ある種資金調達になるから、いいなと思いました。

島袋
それに気づいたのが何歳のときですか?

福山
27のときですね。

島袋
やばい、僕最近ですよ、本当に最近。

福山
ずっと寝ないで考えていたので。

島袋
違うなあ…。
それで実際ディールはどうなりました?社員さんはいらっしゃらなかったんでしょうか。

福山
社員ゼロですね。まさにStockSunみたいな感じの個人事業主というか、フリーランスを囲う形でやってましたね。

島袋
なるほど。それを売却した先がどちらですか?

福山
ショーケースですね。
他にも●●●さんとか、●●●●●●さんとかにもあたっていたんですが、正直額面もそんなに大きくなくて、遠回しに「そのサイズじゃいらないな」みたいなことを言われました。

じゃあ逆に自分が持っている事業のサイズが妥当な会社の方がいいのかなと思って、1000億とかの規模の会社じゃなくて、数十億ぐらいの上場企業だなとそのとき思ってあたったら、的中しましたね。
規模もそうだし、何より「力を貸して欲しい」みたいな話もあって、これはいいなと。

島袋
なるほど、ということはなるほど、ジャフコの営業の方からいろいろ教えてもらって、ジャフコさんにバイバイして、ショーケースに売却したと。教材に使ったわけですね。

福山
はい、ちょっと申し訳ないですけど、すべてが学びなので。

島袋
そりゃそうですね。
資本市場の仕組みがわかって、アプローチしたわけですね。
ジャフコさんからお話が来て売るまで、どれくらいだったんですか?

福山
8月にもらって12月だったので、半年ないくらいですね。急ピッチで。

島袋
ははは、ウケますね。
それでM&Aの1件目が成立したということなんですね。

 

「もう1回の売却も同じ会社」ってどういうこと?

島袋
2社目の創業はどういう感じだったんですか?

福山
実は2社目というよりレーザービームという会社で事業譲渡と株式売却をしているので、1つの会社でM&Aを2回やっているんですよ。
今は僕のプライベートカンパニーももう1個やっていますが、M&Aに関してはレーザービーム1社です。

島袋
なるほどね、事業譲渡と株式譲渡。売れるものがあったら売りますね!

福山
どちらかと言うと、積極的に売りにいったというよりかは事業譲渡先のショーケースを何とか立て直したいという気持ちがあって、そうなると自分が持っている会社がちょっと面倒見きれないなと思ったので、本当は違う会社に譲ろうと思ったんです。

その話も進んでいたんですけど、そこに譲るとそれこそロックアップのようなことになって、また時間が割れちゃうということになって。

だったら欲しいと言ってくださっているところに(自分が)入って、社長を交代するというか、僕も役員として入って、ゆくゆくはショーケースの社長になるみたいな。そんな感じで交代したんです。

島袋
ショーケースに事業譲渡してから株式譲渡するまで、どれくらいでした?

福山
ちょうど半年です。1月から7月中旬だったので。

島袋
すごい!
じゃあ半年間で2回のM&Aということですか。すごいなあ

福山
そうです。
もう家でひたすら株価の計算をしてましたね。「どうしたらもっと上がるかな…」みたいなのをずっと考えて。変な時期でした。

 

一歩間違えばアウトだった

島袋
ちなみにそれってどういう感じなんですか?
事業譲渡したあとにする株式譲渡はまた別だから、デューデリも2回するということですよね。

福山
はい、しかも事業譲渡時よりも株価が上がったんですよ。
というのは、事業譲渡した収益が会社に入っているからなんですよ。
それに僕も投資して、職業紹介事業をバーンと伸ばしていたので、数倍になったんです。だから「それでも欲しいですか」みたいな話になりました。

島袋
何か自分の会社に投資家・VCとして出資をしているような感じですよね。すっごー!

福山
監査法人からは指摘はすごくもらいました。
そもそも2段階なんて異例だし、そんなのダメでしょと。それが計画的だったらアウトですよ、みたいなことを言われました。
まったく計画になかったですし、本当は違うところに売ろうと思っていましたということも全部話して、じゃあ必然性ありますねということになって、一応合意したというか。

島袋
そうか、もし意図的だったら税務リスクありますもんね。
でもすごい。面白いなあM&A、いろいろな形があるんですね。

買い手さんから最初事業譲渡でオファーが来て、あとから株式をアドオンする訳じゃないですか。いわゆるアップセルですよね。(笑)
そのときどういうリアクションされたんですか?相手方は

福山
僕ももっとこうした方がいいということをバーっと言って半年で暴れまわったので、僕も入り込んじゃいましたし、社長もどうしても来て欲しいというか。
だったらもうちょっとこの会社を大きくしたいなと思ったんですよね。
自分の会社を10億100億とするよりも、20億のショーケースを100億にした方が早いかもと思って。
じゃあそっちでやりますというような形になったんです。

島袋
忘れていました、福山さんがトップセールスマンだってことを。
だから売り手も、福山さん自身も欲しいはずなんですよね。ですよね?

福山
そうかもしれないですね。
僕はそういう意味では「事業を売って体は外」みたいなのがまだできないというか、どちらかと言うと事業よりも自分の方がバリューが高いんだと当時は思っていました。
だから正直、自分が入ると言う方が株価も上げやすかったです。アクハイヤー前提のM&Aみたいな。

島袋
はあ、すごい。なんかプルデンシャルのトップセールスマンにいそうですね。

福山
スーツ着るとけっこうそう見られます。

島袋
…あら、あっという間にお時間になっていました。
そんな福山さんにはまだまだ、M&Aを振り返ってお話しいただきたいことがありますので、また次回もお話を聞かせてもらいます。

続きもどうぞお楽しみに!

 

【出演者情報】
■福山敦士:経営者・キャリア教育研究家

サイバーエージェントにて、入社1年目からグループ会社の起ち上げに参画、セールス記録も更新。25歳でグループ会社の取締役に就任、営業部長を兼任。27歳で独立し、株式会社レーザービーム創業。28歳で東証一部上場企業である株式会社ショーケースにM&A(売却)。29歳で株式会社ショーケース 執行役員に就任、30歳で同社取締役に就任。20代で2度のM&A(売却)を実現。

■島袋直樹:M&A BANK株式会社-取締役会長
シリアルアントレプレナー。26歳でインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡し、2018年3月よりM&A BANKの運営を開始。「事業は創って売る」をモットーとする。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。

順次更新、福山さんのご出演動画 一気見はこちらから
(M&A BANK YouTubeチャンネル)

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