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令和第一号上場までの刺激的なエピソード【バルテス・田中社長】|Vol.259-262 | M&A BANK

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2020.02.08

令和第一号上場までの刺激的なエピソード【バルテス・田中社長】|Vol.259-262

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令和上場第1号で話題になったバルテス社、田中社長にお越しいただきました。
今の会社を立ち上げるまでのお話に、かなり刺激的なMBOやIPOでの裏話、さらには人情噺のようなエピソードまで飛び出したインタビューです。どうぞ存分にお楽しみください!

▶田中さんの出演動画 一気見はこちらから◀

■田中 真史 バルテス株式会社 代表取締役社長
1962年3月、大阪府生まれ。高校卒業後、ソフトウェアエンジニアとして中小ソフトハウスに就職し、4年間、SE/PGとして従事する。その後、フリーのエンジニアとして活動し、1990年にソフト開発会社を設立し、代表取締役に就任する。約15年間の経営の後、後身に事業譲渡。ソフトウェアテストのプロ集団の必要性を実感し、2004年にバルテス株式会社を設立、代表取締役社長に就任し現在に至る。
 目次 

#259 人情味あふれる、バルテス田中社長が登場
#260 弁護士を通さずに譲渡契約、えらい目にあった
#261 上場準備が難航しすぎて、ハワイ旅行に行った話
#262 上場直後も、実はすごく大変

 

#259 人情味あふれる、バルテス田中社長が登場

バルテスさんと言えば

  • 「令和初上場」の称号をゲット
    2019年5月30日マザーズへ上場(証券コード4442)
    平成最後を狙っていたが、ひとつ前の案件で何かあったとかないとか…

現在経営するバルテス社について

  • ソフトウェアのテストを専門とする会社
    テストでソフトウェアの品質向上に寄与
    2004設立、16期目を迎える
  • もともとはソフトウェアの開発をする会社を15年経営していた
    開発を担当する人はテスト嫌い、なかなか品質が向上しない
    前の会社を後輩に売却し、テストのプロ集団をゼロから作ることに
  • カバー範囲はほぼ全部
    ゲーム、パチスロ意外はほぼ全部
    家電やAV機器も対応

田中社長のキャリア

  • 18歳から約40年、開発一筋
    さらにもう1社、最初に就職した会社の先輩と会社をやっていた時期も
    パソコンの時代を予感して、1990年にソフトウェア開発の会社を設立
  • ソフトウェア開発の会社は事業譲渡
    取引高は7億ほど、譲渡価格は(シークレット)
    株の売却と退職金等を組み合わせ、次期代表の負担が小さい形に

「事業譲渡するときに後継者と揉めることはあったか」との島袋の質問に対し、「若干こう…ちょんちょん(××)くらいは。」との回答をいただき、どんなエピソードがあったのか期待が高まったところで第1回は幕を閉じました。

▶動画はこちら

 

#260 弁護士を通さずに譲渡契約、えらい目にあった

前社のイグジットであった「えらい目」

  • 「買い戻し条項」を軽い気持ちで抜いてしまった
    次の会社を始めるため、ソフトウェア開発会社を後輩に事業譲渡することに
    税理士に簡単な契約書を作ってもらい、弁護士の目を通さなかった

*買い戻し条項
売買契約をする際、一定の場合に対象物を売り主が買主から買い戻す特約を設けることがあり、その条項のことを指す。

  • 急に会長職を解任される
    5年かけて後任に株を売却する間、役員・会長として一定の収入を貰う予定だった
    後任が1年目に資金を確保し、一気にすべての株を買い取って田中代表を解任

「何か残っている契約があるなら、買い戻し条項は絶対に入れておいた方がいい」という、実感のこもったアドバイスをいただきました。

令和初のIPOの話

  • 最初からIPOを意識して、トントン拍子で拡大
    大阪商工会議所のベンチャースクールで出会った方と会社を設立
    1年目で売上5000万弱、2年目で2億3000万、3年目で5億以上、4年目で10億と拡大
  • リーマンショックで停滞、一時中断
    本格的に準備を始めたのが2008年、翌年にはあおりを受けて停滞
    新宿アイランドタワーのオフィスも移転、上場準備も3~4年辛抱することに

▶動画はこちら

 

#261 上場準備が難航しすぎて、ハワイ旅行に行った話

上場を実現した執念、運命のハワイ旅行

  • 2016年ごろ、上場準備を再開
    最初は証券会社とは契約を結んでいなかったが、今度は改めて契約することに
    利益規模の問題でまだ時間が必要と言われる
  • そこへ、横から×××証券が登場
    すぐにでも上場したい代表のもとに「1年で行ける」と言う別会社担当が登場
    もとの證券会社に頭を下げ、×××社と準備を再開
  • 「また1年延長かも」をひっくり返したハワイ旅行
    結局利益が足りず、1年延長しても渋い返事しか返ってこない中、ハワイ旅行へ
    流れ星に「早期IPO」を願って帰国、証券会社役員を説得。審査スタート

その結果、証券会社側の審査、東証審査を経て上場が決定。それが令和第1号となりました。
早期上場を願う経営者のみなさんにはぜひ、マウナケアの星空を見るツアーをおすすめしたいとのこと。

実はマウナケアでした願い事は三つで、残りの二つは「奥さんといつまでも幸せに」「(前の奥様との間の)娘に会えますように」。なんと帰国後、娘さんとも10年ぶりの再会を果たしたそうです。
まさかの展開にM&Aの話を忘れて感動する島袋でした。

▶動画はこちら

 

#262 上場直後も、実はすごく大変

未上場期間のファイナンス

  • リーマンショックの影響はファイナンスにも
    大手証券会社などから2年で2億ほど調達できていた
    しかし、金融危機後、一部のVCから買取要求を受け、会社で買い取ることも
  • ファンドの投資期限のタイミングも大変
    VCは投資期間が終わったら、買い戻しか新しい買い手が必要
    株主のジャフコやSBIの協力でなんとか買い手が見つかる

IPO準備での苦労

  • 東証審査だけじゃなく、承認後も大変
    東証審査の担当は肯定的なコミュニケーションで親切に対応してくれた
    承認後の、機関投資家への説明スケジュールがきつい(2週間で30社以上)

今後検討しうるM&A

  • テストと相乗効果の出る技術を持つところに興味
    AI、IoT領域など、互いの知見を共有できるところを検討
    資本業務提携等もアリ

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