2019.01.12
M&Aの話は○○からやってきた|Vol.122
金さんと大久保さんは○○だった!?
島袋
今回も株式会社Candle代表の金社長に来ていただいています!
そう言えば、ちょっと話はそれるんですが、この間うちでベンチャーM&Aサミットというイベントを丸の内のオフィスで開催しました。
その時、以前動画にも出演いただいたライスカレー製作所の大久保社長に登壇いただいたんです。金さんと同じく東京大学の出身の、先輩起業家ですよね。
彼とこの間焼肉屋で食事して、タクシーで一緒に帰っていたら、「実は株式会社Candleの金くんのお姉ちゃんと結婚して、この間子供が産まれた」って聞いて。
「えっ!?」って。(笑)
金
大久保さんは、僕のお義兄さんですね。
島袋
Facebookにお子さんの写真が載っていて…お子さん可愛いですよね!
お姉さんとも仲がいいみたいで。
それになんか、大久保社長がお姉さんにベタ惚れって。
金
仲いいですよ。
それに、大久保さんがまじでいい人すぎて、「本当によかった」「相当なナイスなゴールなんじゃないか」って言ってます。むちゃくちゃいい人です。
島袋
大久保さんもこれを見て笑ってるでしょうね。
親族出演?も、いつかやっていただきたいですね。
意外な繋がりだったんで、本当にびっくりしました。
VCを介して話が来ていた
島袋
では、株式会社CandleのM&Aの話を伺っていこうと思います。
会社の株式を100%、クルーズさんに売却されたんですよね。
VCのスカイランドベンチャーズの木下さんからご紹介があって、クルーズ株式会社の取締役の方と繋がったそうですが、他にもいろんなアプローチがあったとも聞いています。
実際はどんな風にアプローチをされたんでしょうか?
金
2016年3月~4月のタイミングで1回そういう話がありましたね。
VCのB Dashの渡辺さんとかにそういう話が入って来るようになって、「こういう(買収提案)のあるけど興味ある?」と声をかけてくださいました。
M&Aでも上場でもいいから任せるけど、そういう情報が入ってくるから、もし興味があれば、というスタンスで。
(当時の自分には)「M&Aできるだろう」みたいな世界観が全くなかったです。
島袋
そうだったんですか。
金
(渡辺さんは)M&Aという選択肢の幅を広げてくれるだけで、「別にどっちでもいいよ」と言われていました。
(僕は)ずっと「上場します」と言っていたんですが、M&Aも検討し始めたときにちょうどお話がきたんです。
「せっかく1社あるんだったら(他にも)何社か聞いてみるよ」と渡辺さんが動いてくださったので、何社か興味があるという企業さんが出てきました。
その時は金額によっては(売却も)考えようと思っていましたが、(M&Aは)まだかなという結論になったので、ステイにしました。
それで再度、上場に向けて頑張ることになりました。
思わぬ方向から、一気に話が進む
6~7月ぐらいに販促先みたいなものを探すポジションになって、M&Aに関係なく、キュレーションメディアの話を聞くようになりました。
その時に(クルーズさんから)「コミュニケーションをとりたい」とお話が来て、そこでいろいろ話していくうちに、チームに興味を持っていただくようになりました。
業務提携も検討するようになって、「やるんだったら0か100がいい。100を1回検討しよう」という方針になってから、ぶわーっと進みましたね。
島袋
「ぶわー」っていうのは、どのくらいの期間ですか?
金
めっちゃ早かったですね、1ヶ月半とかぐらいじゃないでしょうか。
クルーズ株式会社にとって、初の10億円規模のM&Aでした。
島袋
1か月半で、初めての規模のM&Aを。
金
そうです。
ポジショントークじゃないんですけど、本当に僕らのことを思って、短期間でやってくれたんだろうと思います。
島袋
そういう事例があると、起業家側はすごくいい印象を持てますよね。
金
超オススメです!ガチで。
ポジショントークっぽくなりすぎてますが、本当にオススメです。
僕はそんな嫌なところに人を引っ張るような悪いやつではないので。ガチです。
島袋
VCに入れていただいたらIPOしかない、って勝手なイメージがあったんですが、今はM&Aもありなんですね。
建前上は上場させるためにと言っているけど、実際はOKということですよね?
金
全然OKです。
島袋
まだまだ聞きたいことがたくさんありますが、そろそろお時間ですね。
次回も引き続きお話を聞いていきたいと思います。
■金 靖征:株式会社Candle-代表取締役
東京大学の起業家サークル”TNK”9期生。3年次の2014年、二十歳で株式会社Candleを創業。アプリ開発、キュレーションメディアの運営を経て、女性向けメディア「MARBLE」で躍進。2016年10月に全株式を売却し、クルーズ株式会社の子会社となる。
■島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
26歳だった2008年にインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2014年にIPO準備に取り掛かるも、のちに断念。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。「事業は創って売る」がモットー。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。
【株式会社CandleのM&A概要】
当初はM&Aの提案は断っていたが、クルーズ株式会社の環境(裁量権・リソース)に魅力を感じ、売却を決断。2017年5月にはグループにおける新規事業創出企業として位置付けられる。
【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw
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