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2021.07.20

仮想通貨流出事件の渦中にいたあの方が登場!【コインチェック元CFO・木村氏】|Vol.483-484

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BIGゲスト登場!コインチェック初期メンバーとして運営を支え、事件後も対応にあたった元CFO木村さん、実は島袋とは10年以上の仲。ついにあの事件のお話を聞かせていただきます!

▶動画の一気見はこちらから◀
ゲスト■木村 幸夫 公認会計士
2000年監査法人トーマツ入所、2006年からはグローウィン・パートナーズ株式会社にてシニアコンサルタントを務め、2010年にアニコム ホールディングス株式会社(TSE:8715)経営企画部長、アニコムキャピタル代表取締役に就任。2016年 当時まだ黎明期であった仮想通貨取引所のコインチェック株式会社に入社。CFOとして管理部門全般を統括。2018年に発生した仮想通貨NEM流出事件時において金融庁による業務改善命令期間中にマネックスグループ株式会社への売却を実行した。facebook

聞き手■島袋 直樹 M&A BANK株式会社 取締役会長
シリアルアントレプレナー。26歳でインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡し、2018年3月よりM&A BANKの運営を開始。「事業は創って売る」をモットーとする。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。 Twitter

 

 目次 

【仮想通貨流出】元コインチェックCFO木村氏に事件の舞台裏を聞いてみた!!
【マネックスによる買収後の実態】仮想通貨流出事件後の関係者の思惑は?

 

 

【仮想通貨流出】元コインチェックCFO木村氏に事件の舞台裏を聞いてみた!!

 

事件前のコインチェックの状況

事件がなければ2~3千億で買われてた⁈
実際には仮想通貨流出事件後、36億円でマネックスに買収されたが、当時の稼ぎから考えると2~3千億の値段がついてもおかしくなかった
当時はアメリカのコインベースが買い手になることも想像していた

木村さんは7人目のメンバー
コインチェックと名前が付く前から参画
将来的なIPOに向けて、管理全般、資金調達を担当、その後の株主構成も考えていた

 

流出事件の当日は?

初めて会社から着信、しかも30件
前月に締まった決算資料を持って株主周りをしていた最中に、着信が30件入っていた
通常はSlackでやりとりしていたため、「なにかあった」と直感した

500億円分のNEMが流出したが…
流出額は大きいものの、当時の稼ぎから考えて返せる額ではあった
しかし信用するメディアは少なく、当時返せるだろうと発言していたのは堀江貴文氏だけだった

 

マネックスへの売却背景

当初は自力での再建を試みていた
キャッシュは十分にあったが、仮想通貨の交換業者としての登録がまだだった
金融業としての経験、金融庁との接点のある会社と組む必要を感じ、買い手を探すことに

1か月半で売却⁈
売却を決意してからはかなりスピーディーだった
大手金融機関を含む3~4社と交渉していた

なぜ「36億」になった?安すぎでは??

アーンアウトはどうなった?
3年分の利益(税引き後)から訴訟に関する費用を引いた額を旧株主とマネックスで半分ずつ分ける設計
出資していたVCのうち途中から入った1社にはかなりの損失になってしまったが、それ以外の株主にはリターンを返せた

 

PMI、大変だったのでは?

ネックは文化の違い
「買収してやった」という態度ではまったくなかったが、会社を成長させる方法、文化の違いは大きかった
マネックスは松本社長のリーダーシップが強いが、コインチェックは野心的で意思決定に意見をする人が多いため、最初は戸惑いがあった

 

▶動画はこちら

 

 

【マネックスによる買収後の実態】仮想通貨流出事件後の関係者の思惑は?

 

事件後の社内は…

流失事件後にメンバーの半分が入れ替わった
事件があったから逃げ出したわけではなく、買収が決まった時点までは誰もやめていなかった
マネックスが嫌だったのではなく、独立した立場でできなくなることが理由だった

CFOとして役割を果たすには…
会社を立て直すには社員が前を向く必要があり、まず社員に対して責任を果たそうと考えた
コインチェックを救ってくれたマネックスにプラスになる形でPMIが終了するまでは残ろうと決意

アーンアウトの条件を達成できた理由
市場環境がよくなったこともあるが、社員の能力が高く、UI/UXの優れたプロダクトを作れるという競争優位性も要因の一つだった

 

キャリアはプラスになった?マイナスになった?

結果的には非常にプラス
もう何があっても動じない。お金があってもなくても生き残るすべはいくらでも考えられる
こういった事件を経験した人を面白がってくれる経営者は山ほどいる
最後まで責任を持って対応したことに興味を持る人、評価してくれる人も

 

今振り返って…

事件を防ぐにはどうすべきだった?
実は対策をとっている最中に起こった事件だった
NEMをより安全な状態で保管できるようセキュリティ対策に動いていたが、間に合わなかった

 

▶動画はこちら

 

 

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