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アドバイザーを入れずにやりました|Vol.057 | M&A BANK

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2018.07.21

アドバイザーを入れずにやりました|Vol.057

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M&Aはどうやって決まった?

島袋
今回も大久保社長に来ていただいています。
大久保さんは東大を出られて、ゴールドマンサックスに行かれたあと、起業してそれをバイアウトして、今2社目を経営されている、現在29歳のシリアルアントレプレナーです!

前回は起業の経緯を伺いましたが、大久保さんがされたバイアウトは、何か特徴はありましたか?

大久保
そうですね……ベンチャー企業の、特に若い起業家のM&Aというと、よく「飲み会のついでにお声がかかってパパっと決まりました」とか、「メッセージ1本で売却できちゃいました」みたいな華麗なM&Aストーリーが語られることが多いんですけど、うちの場合は結構泥臭くて、こちら側から「買いませんか?」と持っていくタイプのM&Aでした。
そういう意味では普通のM&Aよりは大変だったと思いますね。

向こうが「買いたい」と言ってきてくれて売るなら、あとは価格だけなのでスムーズに決まるんですけど、こちらから買い手を探しに行くとなると、「事業にとってどこの買い手が1番ハッピーなのか」はもちろん、「実際どこが買ってくれるんだろうか」とか、「アドテク領域がいいのか、それとも意外と、アドテク領域じゃないところの方が相性よかったりするのか?」とか、けっこう幅広にいろいろ考えなきゃいけなかったんです。
そういう意味では自分がゴールドマンサックス時代にM&Aのことを少しかじっていたので、その経験は役に立ったと思います。

島袋
ということは、アドバイザーさん入れてないんですか?

大久保
そうですね、エンジェルの方に手伝っていただくことはもちろんありましたけど、ちゃんと外のアドバイザーをがっつり入れる形ではやってないですね。

島袋
そうなんですね。そうすると、基本合意とか契約書回りとかは自社で。

大久保
そうですね。株主の中にも、エンジェルでもともと金融周りやM&A周りに詳しい方がいたので、最終的にはエンジェルともVCの方ともいいチームとしていれたと思いますね。

島袋
チームで動いてたんですね。

大久保
エンジェル投資家の方もけっこう手伝ってくれたので、いいエンジェルを入れるというのはM&Aで大事だったりします。

イグジットで、元のキャリアより稼げたのでは?

島袋
なるほど…でも、泥臭いことをされてたというのは意外ですね。

大久保
ゴールドマンサックスは結構泥臭い、スクラム組むようなカルチャーの会社で、そこで鍛えられてたので。(笑)

島袋
ゴールドマンを辞めて起業する方って少なそうですね。実際、(起業してみて)どうですか?

大久保
少ないですね。いや、よかったと思っています。
それはもちろん経験的な意味でもそうですし、M&Aという結果が出たからですけど、金銭的な意味でもよかったと思いますね。

島袋
ちなみに………おいくらぐらいで?

大久保
えー……(笑)秘密ですけど、バリュエーションは〇〇億で。

島袋
あーこれは言えないかもしれない。(笑)
2桁、ですね。すごいな~!夢あるなあ。
そしたら、ゴールドマンの同期よりも圧倒的に稼いでるんじゃないですか?

大久保
まあ人によりますけど……そうだと思います。はい(笑)

島袋
勝ち組でございます。(笑)

資金調達のときは順調だったが…

島袋
M&Aの話にまた戻りますけど、地道に30社ぐらいアプローチされたわけじゃないですか、
やっぱり各社反応違いました?

大久保
そうですね。今後M&Aを考えている方に難しさとして一番お伝えしたいのは、出資とM&Aはやっぱりぜんぜん違うってことですね。
マイノリティで、例えば「20%出資しますよ」と言ってくれる会社はごまんと出てくるんですけど、「100%買いますよ」というのは、本当にその事業のことがいいと思ってくれないと、その事業のシナジーを本気で描いてくれないとないので。

マイノリティ出資は簡単なんですよね。ちょっと宝くじを買うような形で、「伸びたらラッキー」ぐらいで出資できるんですけど、やっぱり100%買うのはガチなので、買う側も「絶対この事業が必要なんだ」と思わないと。そんな安いお金ではないので。
それを探してくるのを、今までの、「資金調達でVCからお金を集めよう」というテンションでやろうとすると、けっこう大変でしたね。

島袋
なるほどね、なるほどなるほど……。

大久保
買わないんだ、みたいな。(笑)
マイノリティ出資はするけど買わないって会社はありましたね。

島袋
僕も今自社の事業を売るために20社ぐらいアプローチしてるんですが、けっこう心折れるんですよね。それでだんだん金額が下がってくるんですよ。
例えば最初は5億で売ろうと思ってたけど、「あれ?」「もう3億、2億でいいかな……」ってなってきて。その辺は大丈夫でしたか?

大久保
そうですね。実際にその売り先の会社に行くメンバーの中で、「この金額だったら(売ろう)」っていう(最低限の)ラインは決めてました。

島袋
あ~、そこは下回らないようにって感じですか。

大久保
そうですね。結果的にはそれより上のところで閉じたのでよかったです。

島袋
で、結果的にKDDIグループの「Syn.ホールディングス株式会社」に決まったんですよね。
それはどういう形でそこになったんですか?

大久保
そうですね、やはり事業への評価は一番高くいただいてました。
ブランドセーフティや不正広告対策の事業って、アドテク業界全体のネガティブな面を炙り出していくことなので、諸刃の剣なんですけど…

島袋
あ!ちょっとパテック・フィリップ見せていただいていいですか?
…時間きちゃいましたね!

大久保
(笑)

島袋
すみません!では続きはまた次回伺いたいと思います。次回もよろしくお願いします!

【出演者情報】
■大久保 遼:株式会社ライスカレー製作所-代表取締役
東京大学経済学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券投資銀行部門に入社。広告、通信・メディア、テクノロジー関連のM&A、ファイナンシングのアドバイザリー業務に従事。2014年オンライン広告テクノロジー企業であるMomentum株式会社を創業(Syn.ホールディングス株式会社に完全売却)。2016年、株式会社ライスカレー製作所の新代表取締役に就任。
■島袋直樹:Idealink株式会社-代表取締役
2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。尊敬するじげん社に倣い、「事業家集団Idealink」を目指す。

【株式会社MomentumのM&A概要】
2017年7月、KDDIグループでインターネットサービス事業を行うSyn.ホールディングスに株式を売却、連結子会社となる。インタ―ネット広告におけるアドフラウド(不正広告)の検出・排除やブランド保護の技術を評価された。

【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw

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