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新ゲストは東大卒、元GSの若手起業家!|Vol.056 | M&A BANK

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2018.07.19

新ゲストは東大卒、元GSの若手起業家!|Vol.056

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カレーなるキャリアを持つ、若き起業家!

島袋
今日は、元 Momentum株式会社代表、現 株式会社ライスカレー製作所の社長をされている、大久保さんに来ていただきました!よろしくお願いします!

大久保
よろしくお願いします。

島袋
大久保さんは華麗なるキャリアをお持ちなんですよ。今おいくつでしたか?

大久保
29になりました。見た目、24~5歳とかよく言われるんですけど、実はもうアラサーです。(笑)

島袋
確かに、若く見えますよね。
東京大学を出られて、そこからゴールドマンサックスに行かれて、そのあと起業されたんですよね。

大久保
そうですね。ゴールドマンに入って3年弱ほど働いて、その後Momentumを起業して2年ぐらいで売却をしました。ライスカレーは今ちょうど2期目に入ったところです。

島袋
そうなんですね。
金融系のゴールドマンサックスで働いてから、不正な広告やブランドを毀損するサイトには広告を出さないというようなアドテクサービスで起業をしたということですが、全然畑違いですよね。どうやってその分野に参入されたんですか?

大久保
ゴールドマン時代は投資銀行部門というところにいて、M&Aの仲介ですとか、IPOの支援の下っ端をやっていたんです。辞めて「起業するぞ」ってなったときは、全然違う、スケジュールアプリのサービスを出したんですね。
でも全然うまくいなくてけっこう食うに困って、どうしようかなとな思ったときに、ゴールドマン時代、広告会社さんに「M&Aでシリコンバレーの会社を買いませんか?」と言って持って行っていたピッチブックにあったアイデアを思い出したんです。「これは日本にない!」と思ってつくったのが、ブランドセーフティのサービスです。なのであれは元々アメリカにあったサービスなんです。

島袋
へえ~。簡単に「作りました」って言いましたけど、そんな簡単に作れるものなんですか?

大久保
そうですね、言語処理をして、そのサイトがブランド毀損かどうかを判定するのが(もとの)アメリカ側の技術だとすると、それを日本語にする作業のハードルが少し高いので、そこについては東工大の言語処理の研究をしている先生にご支援いただいて、なんとか実現した形です。

M&Aの前に代表を降りた?

島袋
事業を立ち上げられたのは2014年ごろと伺ってます。けっこう最近ですよね。
立ち上げた当初はIPOを目指されてた?

大久保
そうです。最初はIPOありきで。
もともと最初のファイナンシング(資金調達)もIPOありきで、VCやエンジェルの方から調達もしてましたし、「売るぞ!」となったのは最後の7~8か月です。

島袋
そうなんですか。なぜM&Aのほうへ切り替えようと思ったんですか?

大久保
そこはけっこうむずかしい判断でしたね。
私はIPOを目指したくて、共同創業者で 今Momentumの代表をやってくれている子は、どちらかというとIPOやM&Aよりもアドテクの事業自体への思いが強い人だったんです。

そうすると、アドテクの事業がIPOできそうな時は、IPOを目指したいという思いと、アドテクの事業を伸ばしたいという思い(の方針)は一致しているんですけど、「アドテクの事業だけでIPOは難しいかな」という状況になると、ずれてくるんですよね。
私は新しい事業もやろうかなあと会社の中で考えていて、彼はその既存の事業をしっかり伸ばしたくて。どっちも必要なんですけど。

IPOが難しそうなのでM&Aに切り替えようかという話が社内で出て、切り替えてからは早かったですね。代表も、売る対象になっているアドテクの事業責任者に替えて売るぞ、という形になりました。

島袋
なるほど!ちょっと変わってるんですね。M&Aをするぞってタイミングで。

大久保
そうです、私は代表を降りました。
筆頭株主ではあったので、普通は筆頭株主が代表でM&Aをすると思うんですが、筆頭株主と代表がずれてる状態でM&Aをしました。なので珍しいケースだと思いますね。

島袋
それはやっぱり、ゴールドマンサックス時代にM&Aに関わられていた中で、そういう風に役員構成を変えたほうが売りやすいということを知ってらっしゃったんでしょうか?

大久保
そうですね。売りやすいというのも1つですし、やっぱり売る対象の事業を1番よく理解していて、そこのポテンシャルを1番わかってる人を代表にして売ったほうが売れると思ったんです。
私自身はその時はアドテクをメインには見ていなかったので、アドテクをメインでずーっとやっている人の方が、当然売り先とのシナジーも私より描けます。
なので、どちらかというと私は一歩引いて、筆頭株主の立場で、「このバリュエーションがいいんだろうか」みたいにプレディールした方がうまくいくと思いました。

島袋
なるほどですね……。すごい、戦略的。

大久保
いやいや(笑)たまたまです、たまたま。

島袋
あ、もう時間かな…?いまどれくらいですか?

大久保
えっと…今…

島袋
うわっっ!!??この時計、パテック・フィリップですね?!

大久保・スタジオ
(笑)

島袋
世界3大時計のパテック・フィリップ!!!うわー!さすが!
20代でパテック・フィリップつけてるのは、もうね、大久保さんしかいません!

大久保
(笑)生意気ですみません…

島袋
いやいや…(笑)
というわけでもう時間になりましたので、続きはまた次回にお伺いしたいと思います!

【出演者情報】
■大久保 遼:株式会社ライスカレー製作所-代表取締役
東京大学経済学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券投資銀行部門に入社。広告、通信・メディア、テクノロジー関連のM&A、ファイナンシングのアドバイザリー業務に従事。2014年オンライン広告テクノロジー企業であるMomentum株式会社を創業(Syn.ホールディングス株式会社に完全売却)。2016年、株式会社ライスカレー製作所の新代表取締役に就任。
■島袋直樹:Idealink株式会社-代表取締役
2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。尊敬するじげん社に倣い、「事業家集団Idealink」を目指す。

【株式会社MomentumのM&A概要】
2017年7月、KDDIグループでインターネットサービス事業を行うSyn.ホールディングスに株式を売却、連結子会社となる。インタ―ネット広告におけるアドフラウド(不正広告)の検出・排除やブランド保護の技術を評価された。

【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw

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