2018.09.13
ベンチャーが大手とうまくやるコツ|Vol.076
前回は騙してすみませんでした。
島袋
今回も、サムライト株式会社 創業者、兼、コンビニ唐揚げ評論家の柴田さんに来ていただいてます!
前回はコンビニ唐揚げじゃなくてすみませんでした。(笑)
(南昌飯店(中華料理店)の唐揚げを食べていただきました)
柴田
騙されました!(笑)どうりで食べたことないと思ったんです。
島袋
今回の唐揚げも難しいですよ。
みなさん、また番組の最後に唐揚げクイズがありますのでお楽しみに!
新聞社に統合されるの、大変じゃなかったですか?
島袋
ではM&Aの話を進めていきましょう。大手新聞社の朝日新聞社にバイアウトされましたよね。
僕の中ではベンチャー企業と大手企業は文化も申請の流れなども違って水と油みたいなイメージがあるんですよね。
大手企業に売却して、うまく事業は回るんですか?
柴田
売却後に吸収されるのか、会社は残るのか、人を入れるのか、入れないのかなど色々やり方は違うと思いますが、サムライトの場合は、そのまま会社もオフィスの場所も残して「これまで通りできるだけやってください」という形で進んでいきました。
いきなり一気に融合という感じではなかったので、そこまで「マッチしない」部分がたくさん出てくる訳ではなかったですね。その中で、「時間をかけて一緒にやっていきましょう」という取り組みはいくつか走らせています。
どこの会社も同じだとは思うんですが、理解のある方々と、そうではない方々で分かれるところはありましたね。
できるだけ理解のある方々に協力をしていただきながら、それ以外の方々をどう巻き込んでいくか。ちょっとした動き方などを学んで、できる限り時間をかけてお話をしていくことに力を注いだと思います。
島袋
もう少し具体的に教えていただけますか?
柴田
例えば、ある部署にはこういう目的がある。一方で、同じような部署名だけれど、実は目標・目的が全く違っている部署もあって、実はその2つは仲が悪かった、とか。そういう背景までわかっていないと、「良いことやりましょう!」「新しいことやりましょう!」だけではなかなか動いてもらえないんです。
ただ、理解をしていただければ、ものすごく力強くサポートしてもらえるので、その準備段階はしっかりやっておけば、その後の展開も早いと感じますね。
島袋
なるほど。これは大手に売却する時くらいじゃないですか?
柴田
そうかもしれないですね。
島袋
ベンチャー企業で大手にバイアウトを考えている方は、関わる人達の目的・立場・部署の役割どういう派閥に属しているのか。こういった点は重要そうですね。
柴田
重要ですね。
今運営中のVCについて
島袋
これで最後になりますので、柴田さんが今されている事業のご紹介をお願いします。
柴田
はい。
「ソラシードスタートアップスタジオ」というVCファンドなんですが、サムライトでやったように、自分で会社を作って自分で投資をすることを専門的にやる組織を作っています。
6月から月1社ぐらいのペースで会社を作っていて、自分が代表をしたり、最初から誰かと一緒に立ち上げたりというように、たくさん並行して会社を作っている最中です。
島袋
そうなんですね。唐揚げの会社は…?
柴田
今のところないんですけど、来年ぐらいに、10億ぐらいでイグジットできるような。
島袋
夢ありますね!HottoMottoさんとかね。
柴田
いいですね。それこそコンビニとかにも(笑)
リターン出せるようなビジネスを考えたいと思います。
島袋
M&A前提で「一緒に取り組もうよ」と柴田さんにご連絡するのも大丈夫ですか?
柴田
それはもちろんです。
島袋
どの分野がいいですか?AI領域や仮想通貨領域とかでしょうか。
柴田
幅広くですね!特に限定はしていないです。
島袋
柴田さんはM&Aを前提として事業を立ち上げられていて、まさにシリアルアントレプレナーですね。
僕の経営者の知り合いにもそこまで割り切ってやられてる人はいなかったので、本当に聞いていてすごく勉強になりました。
最後の利きコンビニ唐揚げの結果は?
島袋
では!最後、唐揚げの時間。今回はコンビニ唐揚げなので大丈夫です!
柴田
前回、嘘でしたからね(笑)
島袋
シャキーン!
柴田
ああ…からあげクンじゃないですか?
島袋
いや、まあまあまあ…。
【試食中…】
柴田
ああ、うん。からあげクンのチーズ味ですね。
島袋
…正解ッ!(笑)
スタジオ
(拍手)
島袋
いやすごい。今回もM&Aと唐揚げの話、非常に勉強になりました。
これからもよろしくお願いします!
■柴田 泰成:サムライト株式会社‐創業者
楽天株式会社に新卒入社し、複数の新規事業立ち上げに携わる。社内の新規事業コンテストにて優勝を果たし、2012年に株式会社リクルートに入社後も新規事業の運営に従事。同年にサムライト株式会社と独立系VC「ソラシード・スタートアップス」を設立し、代表取締役を務める。2016年にサムライト株式社を売却。
■島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。尊敬するじげん社に倣い、「事業家集団IdeaLink」を目指す。
【サムライト株式会社のM&A実施背景】
ベンチャー企業によるプレゼンテーションイベント「モーニングピッチ」をきっかけに朝日新聞社のメディアラボとの交流がうまれ、2016年4月に全株式を売却。朝日新聞傘下で既存事業のオウンドメディアの企画・運営支援を行う他、共同での営業・商品企画なども進める。
【M&A BANK YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw
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