2019.01.10
最年少にして大物!東大出身起業家登場!|Vol.121
最近の大学生は怖い!
島袋
今日はなんと、最年少出演者、若干24歳!
株式会社Candleの金(きん)さんに来ていただいています。よろしくお願いします!
金
よろしくお願いします。
島袋
金さんはもともと有名人なので僕も知っていたんですけど、「ぜひ出演いただけないですか?」とメッセージを送ったら、1回目はスルーされまして…
金
しましたっけ?!(笑)
島袋
既読スルー。(笑) その後、返信いただいて今に至る感じですね。
改めて、自己紹介をお願いします。
金
東京大学の3年生、二十歳の4月に、株式会社Candleを起業しました。
そのちょうど2年半後の2016年10月に、Crooz株式会社に12.5億円で売却しました。
現状、事業としてはメディア事業をやっています。
島袋
22歳で、12.5億円で売却ですか。最近の大学生は怖いなぁ…
運よく、やってみたら伸びた
島袋
起業されたときは、女性系のメディアをされてましたよね。なぜそのジャンルのメディアをやることになったんですか?
金
最初はファッション系のアプリをやっていたんですけど、やっぱりアプリは僕らの実力だと難しいなと思ったのと、ちょうどMERYがめちゃめちゃ伸びているらしいと噂になってきた時だったんです。
これはMERYが1強になるものじゃないし、僕ら学生数人がゴリゴリ頑張ればなんとかなる領域だなと考えて、一回やってみようということになりました。
それで、そこそこ伸びていったという感じです。
島袋
余裕でした?
金
いやいやいや…全然余裕じゃないっすよ!
まぁでも、運が良かったなとは思います。
僕らもこの領域が伸びると確信を持っていたわけではなくて、やってみたら伸びたというところもあったので。
今振り返ってみると、領域選定なんかはリスクのある選定の仕方だったので、危なかったなと思います。1つ目の事業にしては運が重なって、そこそこの規模になってよかったかなと。
島袋
その「運」というのは、どういう運なんでしょう。
金
正しい事業領域を選ばないと、つまり事業自体がイケていないと伸びないですよね。
でも、「なぜこの事業がイケてて、どのようなグロース戦略で戦えるか」というところがしっかり詰まっていたわけではなかったんです。
「とりあえずMERYイケてるっぽいから、近しい事やったら伸びんじゃね?」という学生のノリでやったら、偶然その領域はそこそこの市場規模があった。かつ、僕らが参入できる余地があった。
なので、その点は運が良かったかなと思います。
島袋
計画性はなかったけれど、結果的にうまくいったということなんですね。
金
もし今、当時の僕らの認識レベルの資料を持ってこられたら、「いやいや」と跳ね返しますね。そのレベルしか詰まっていなかったと思います。
学生起業家を目指してきたわけではなかった
島袋
そういえば、記事も読みましたよ。
(最初は)学生起業家として独立するつもりはなかったとおっしゃってましたね。大学を卒業して、外資系の金融機関に行ってMBAを取得して、3年後ぐらいに起業しようと思っていた。
でも、MBAは経営に関するもので、起業に関しては別物だと思ったとありましたが、あれはどういうことなんでしょうか?
金
起業、つまりゼロからイチを創る時に重要なのは、どういう事業がうまくいくのかとか、最初の糸口を見つけて上がって行くところです。起業の段階ではエンジニアリングの観点で、ユーザーに少しでもいいものを作るためにPDCAを回します。
経営に関すること、SWOT分析を学んでも(起業には)何もいきない。
長期的に見れば経営能力も必要だけど、短期的に起業のことだけを考えると、必要ないと思いました。
むしろこっち(経営の知識)があると、中途半端にいろいろできすぎて、自分自身がめちゃくちゃヒアリングをして、細かく改善してより良くするという、初期にやるべき1番泥臭いことをやらなくなってしまう。むしろそういうリスクがあるなと思いました。それで、早い段階で起業する方がよさそうだなと考えるようになりました。
それに、世の中の先輩方、孫正義さんとか藤田晋さん、世界だとスティーブ・ジョブズのような超トップを行く人たちがいつ始めたかというのを見てみると、学生やん、と。
起業は経営と違って、いきなりゼロから始めることが正しそうだという仮説がそこそこ正しそうだなと思えてきたので、じゃあ、と始めることになりました。
島袋
すごい。 それが何歳の時ですか?
金
二十歳です。
島袋
二十歳でか~…
僕、二十歳の時はコンビニでバイトしてましたよ。セブンイレブンで「ピッ」て。
島袋
それも大事ですけどね。
いや~すごい。聞いててすげー勉強になるな。
今回は時間になってしまったので、次回、また続きをうかがいます。
■金 靖征(yasuyuki Kin):株式会社Candle-代表取締役
東京大学の起業家サークル”TNK”9期生。3年次の2014年、二十歳で株式会社Candleを創業。アプリ開発、キュレーションメディアの運営を経て、女性向けメディア「MARBLE」で躍進。2016年10月に全株式を売却し、クルーズ株式会社の子会社となる。
■島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
26歳だった2008年にインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2014年にIPO準備に取り掛かるも、のちに断念。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。「事業は創って売る」がモットー。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。
【株式会社CandleのM&A概要】
当初はM&Aの提案は断っていたが、クルーズ株式会社の環境(裁量権・リソース)に魅力を感じ、売却を決断。2017年5月にはグループにおける新規事業創出企業として位置付けられる。
【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw
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