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資金調達を目前でキャンセルして売却!?【シングラー創業者・熊谷豪氏】|Vol.757-758 |M&A BANK

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2022.11.12

資金調達を目前でキャンセルして売却!?【シングラー創業者・熊谷豪氏】|Vol.757-758 |

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資金調達目前に考えた結果、業界大手に売却することに。方針転換はどうやって起こった?

▶動画の一気見はこちらから◀

 

ゲスト■熊谷 豪氏 シングラー株式会社 Founder
1983年生まれ。明治大学卒業後、ベンチャーのモバイル広告代理店に入社し、人事採用業務に従事。2011年に人事採用の上流戦略を提案するHRディレクションカンパニーを立ち上げ、コンサルティングファーム、ITベンチャー、教育、食品会社などの採用チーム立ち上げ・再建を中心とした採用コンサルティング全般に携る。2016年11月シングラー株式会社を設立し、面接CX(候補者体験)を高めて内定辞退を防ぐ「HRアナリスト」を発表。同サービスでエントリーした日本最大級のスタートアップカンファレンス「B Dash Camp 2017 Summer in Sapporo」で準優勝に輝く。「HRアナリスト」をコアとしたHR Techによる人材採用の変革を推進中。2022年9月でシングラー株式会社代表取締役を退任。Twitter

聞き手島袋 直樹 連続起業家・M&A BANK株式会社 取締役会長
全米600店舗展開中の世界最大ピラティスチェーン「Club pilates」の日本とシンガポール法人の代表。上場企業への2度のM&Aによる億単位の売却実績を持つ。M&Aに特化したyoutubeチャンネル「M&A BANK」のメインMCのほか、薬用育毛剤「REDEN 」を販売するD2Cメーカー株式会社美元の代表を務める。2019年からシンガポール在住。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。 Twitter

 

 目次 

【HRテック】資金調達の予定を急遽変更、大企業への売却を決めた経緯
【M&A】売却後の3年ロックアップ+1年DDってどういうこと?

 

 

【HRテック】資金調達の予定を急遽変更、大企業への売却を決めた経緯

 

元シングラーの熊谷さん登場!

熊谷 豪さんの経歴
株式会社シングラーを2016年11月に創業し、HRアナリストを開発
・2017年9月にBダッシュキャンプのピッチアリーナで準優勝
・2018年5月パーソルホールディングスにシングラーを売却し先月退任

 

HRアナリストで起業したきっかけ

HRアナリストで面接進捗率がUP
世の中の会社のほとんどが、正しい採用面接ができていなかったので、採用候補者を口説くための分析サービスを作った

HRアナリストの効果
採用候補者に事前にアンケートに答えてもらうことで、考え方や傾向がわかる
次の面接の辞退が減り、5%〜10%進捗率が上がった

 

BダッシュキャンプのピッチイベントとVCから資金調達

ピッチイベントの出場で得られたもの
決勝に残るとITメディアなどで記事になったりする
VCから資金調達の問い合わせが増えた

これはないなと思ったVC
過去の実績から見て、明らかに今投資する気がないVCからのコンタクト

いいなと思ったVC
我々がどういうふうな成長を描くのか、ある程度資料にまで落として持ってきてくれたVC

 

資金調達直前でM&Aに変更!?

HRアナリスト単体でIPOするのは難しいモデル
HRのSaaSは紹介フィーをもらうようなやり方をしないとあまりスケールしない

大手人材会社の傘下入りも検討するようになった経緯
人材紹介サービスと相性がいいと考え、自社サービス単体でIPOするよりも巨人の肩に乗る方が大きな成果を出せると考えた

アーンアウトで3年ロックアップ、1年デューデリジェンスの計4年
アーンアウトとは成果型のM&Aのようなイメージで、ロックアップ中の結果に応じてバリュエーションが決まる
M&Aのデューデリジェンスとは別でロックアップが終わる前に、価格算定のデューデリジェンスを約1年行った

 

▶動画はこちら

 

 

【M&A】売却後の3年ロックアップ+1年DDってどういうこと?

 

M&Aに変更、売却先をパーソルに選んだ理由

M&Aに変更したとき社内で揉めなかった?
プロダクトを効率的に広めていくことが目的で、経営陣全員がM&Aで一致した
資本構成もシンプルで株も経営陣しか持っていなかったので揉めることはなかった

売却先にパーソルさんを選んだ理由
中にはとにかく買わせてと言うだけで、買った後の計画はない会社もあった
パーソルさんは売った後、プロダクトを組織として広げることに一番コミットする提案を出してくれた

売却後の未来は売却先の投資チームが考える?
投資側の人というより、事業実務をやっている方々と話を進めていった

大企業に売却するとき気をつけること
売れたらいいよねぐらいの感覚で売って、ロックアップ期間が地獄になる人がいる
売却先の組織の中でどうプロダクトを伸ばしていくのか売る前にしっかりと詰めておく

 

売却後、3年間のロックアップ期間

自らロックアップを希望
自分たちがサービスを伸ばしていく自信があったので、自らロックアップを希望した
売却の金額よりもアーンアウトという手法を取りたかった

ロックアップ中の想定外とは?
パーソルと連携したことで顧客がすごく増えて、退任する頃には約4000社に使ってもらっていた

リクナビ問題
就活生の内定辞退率を本人の同意なしに予測し、企業側に販売していたことが問題になった
リクナビ問題の影響でコンプライアンスやセキュリティにコストをかけることになり動きが鈍くなった

大企業のディフェンスを乗り越えるには?
その会社のルールに従いつつ攻撃力でなんとかする
自分達を有利に運んでくれる人を見つけると、3ヶ月ぐらいかかるセキュリティのチェックが1〜2週間で終わったりする

 

アーンアウトの評価は適切にしてもらえたのか?

デューデリの計算はシビアだった
スタートアップのシード期、シリーズAのバリエーションはいい加減だが、
アーンアウト後のデューデリは、初期の言い値感はなく独自の算定で評価された
目標達成させないというような陰湿なことはなかった

アーンアウトで得た報酬は株式での所得か、雑所得か?
どちらも株式を売却しているので、株式での所得になる

 

 

 

 

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