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google出身起業家のEXIT後と現在【goooods・菅野圭介代表】|Vol.755-756 | M&A BANK

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2022.11.09

google出身起業家のEXIT後と現在【goooods・菅野圭介代表】|Vol.755-756 |

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好調だった動画広告事業ですが、資本政策上は反省が。LINEへの売却を検討したきっかけとは?

▶動画の一気見はこちらから◀

 

ゲスト■菅野 圭介氏 goooods 株式会社 代表取締役 CEO
2008年に Google へ入社し AdMob や YouTube のプロダクトマーケティングなどを担当。2014年にスマートフォン動画広告プラットフォームを開発・提供する FIVE を創業し、代表取締役 CEO として経営。2017年に LINE による M&A で同社グループ入りし、2021年までカンパニーエグゼクティブとして広告事業を管掌。2021年10月に goooods を共同創業し、二度目のスタートアップに挑戦。Twitter

聞き手島袋 直樹 連続起業家・M&A BANK株式会社 取締役会長
全米600店舗展開中の世界最大ピラティスチェーン「Club pilates」の日本とシンガポール法人の代表。上場企業への2度のM&Aによる億単位の売却実績を持つ。M&Aに特化したyoutubeチャンネル「M&A BANK」のメインMCのほか、薬用育毛剤「REDEN 」を販売するD2Cメーカー株式会社美元の代表を務める。2019年からシンガポール在住。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。 Twitter

 

 目次 

【元google起業家】LINEへXX億円で売却、その経緯と資本政策の反省
【LINEの完全子会社化】創業者にとっての売却後3年間とは

 

 

 

【元google起業家】LINEへXX億円で売却、その経緯と資本政策の反省

 

goooods菅野さん登場!

菅野さんの経歴
大学卒業後、日本法人のGoogleに入社、リスティング広告営業を担当
AdmobをGoogle製品につけるPMIを担当
YouTubeなどのプロダクトマーケティングに携わる

創業3年でLINEに約70億で売却
2014年アプリ向け動画広告プラットフォーム(FIVE)を開発
スマホシフト、4Gの普及などで事業が拡大
2017年末、LINE株式会社に完全子会社として買収されグループイン

1度売却を経験して、2つ目の会社を創業している
2021年FIVE株式会社を退任
2021年10月、goooods設立

 

動画広告事業の実態とは?

事業がうまくいったきっかけ
当時、流行っていた新しい動画メディアと提携することで、売り上げと広告主が増えた

営業しながら競合とはどうやって戦ってきたか?
ブランド広告とパフォーマンス広告の両方を行うことで差別化され評価にも繋がった

 

資本政策について

エンジェル投資を受けて事業をスタート
創業メンバーの3名が株を持っていて、結構な割合をエンジェルの方に渡した

資本政策での失敗と学び
知識・経験の無さ、自信の無さから、エンジェルの方に株を放出しすぎて重しになっていた
一般的にエンジェル投資は、応援してくれる比率が高すぎるとアンバランスになってしまうので今の菅野さんなら数%に留める

長期的な関係を築くリスク
長期的に株主になってくれる方のサポート、技術的な支援がその時点で希少性が高くても、事業を続けていく中でマッチしなくなるタイミングがある

各ラウンドでの株主への交渉や対応
エンジェルへの放出が多かったことで、直接的な悪影響はなかった
事業の伸び、将来性と実績を見ると投資家の方もちゃんとついてくれた

 

LINEに買収された理由とは?

LINEとのシナジーがピッタリだった
スマホの動画マーケットでシェアが取れていた
LINE固有のビッグデータやユーザー基盤を活かせる

単体でIPOいけそうという葛藤はなかったか?
IPO後の成長のストーリーが描きづらく、LINEというサービスの広告事業としてやっていくのが、事業、顧客、社員のとこを考えたとき双方にとって良いと思った

社内や幹部にどう伝えたか?
経営陣に関しては全員で随時相談しながら意思決定した
メンバーにはIRの関係もあって直後にしか言えない状況だったので、プレスリリースが発表されて次の日にミーティングを開いて伝えた

 

 

▶動画はこちら

 

 

【LINEの完全子会社化】創業者にとっての売却後3年間とは

 

株主の中に売却に反対する人はいなかった?

LINEへの売却に対する株主の反応
定例会では、マーケットの動きを理解しながら、FIVEの事業状況や戦略を共有していたので、株主側との大きな対立が起きるようなことはなかった

株主との対立を防ぐ方法
毎月、株主とのミーティングを設定してコミュニケーションをとったり、顧客先の紹介、採用で株主を頼らせていただくことで経営上の信任が得られた

これからの株主側に求められること
自分達だけでは客観視ができなくなる中で、株主から状況を把握し行動するための助言を与えてもらった時は精神的に助かった

ロックアップが3年だった理由とは?
事業が譲渡されて、うまくいかなくなるのが嫌だったで、一定期間のコミットは自分としてもしたいと思った

 

M&Aで起きること

M&Aでもストックオプションを行使できた?
買収時の条件として従業員の持っているストックオプションを評価してもらう

M&A後に事業がうまくいくためには?
モメンタムが落ちることをシナリオに折り込んでおくことが精神衛生上も重要

LINEの中で馴染んでいくことが重要
独立して経営していくモデルなら独自色があっていいが、M&A後はLINEの広告事業として一丸となっていく必要があった
初年度は事業を伸ばすのに時間がかかったが、今ではLINEのブランドとして運営され続けている

買収された側が意識すべきこと
FIVE以外に責任範囲を持たせてもらうことで全体の位置付けや伸ばし方、誰がどう動いているとか、どこにチャンスがあるのかがわかる
全体の事業を考えて、元々の事業をどう残したいか、ゴールを先に考えて判断する

 

goooodsの事業内容

BtoBコマースのプラットフォーム
goooodsは、売れた後から仕入れ代金を支払うことが可能で、メーカーとの接点がない中でも商品仕入れの取引をしやすい環境にした

在庫を抱えるリスクを軽減
goooodsは初回の取引は返品が可能で、返品先はメーカではなくgoooodsにすることで在庫リスクをgoooodsも共有する
お金や取引の流れが見えて、誰がどれだけ返品したといったリスク情報もデータに残していく

 

goooodsの今後の展開

理念
色々な人が商売で、一歩を踏み出せる場を作ることを理想としている
みんなが自信を持ったり、選択肢が増えたり結果として幸福につながることをしていきたい

コマースのインフラに挑戦
受発注・返品・請求業務・顧客管理・分析など、どれだけ自動化できて簡単に操作が出来るかをチャレンジしている

これから求める人材
エンジニア、デザイナー、セールス事業開発、カスタマーサクセスなど

 

 

 

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