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2018.05.16

M&A用語解説:PMI(Post Merger Integration)

安田あかね:M&A BANK編集部 ライター

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M&Aは成立までのプロセスや成立発表にスポットライトが当たる傾向にありますが、M&Aを実行する企業にとって、M&A成立はスタートラインに過ぎません。

M&Aを成功に導くために必要不可欠なPMI(Post Merger Integration)について、その内容や注意点を解説していきます。

PMI(Post Merger Integration)とは

PMIはPost Merger Integrationの略で、M&A後の企業の統合プロセス全体を指す言葉です。
M&Aにおいて最も外部からの注目を集めるのはM&A成立時ですが、当の企業にとっては、M&A成立後の企業統合プロセスに対するマネジメントこそが、その後の両社の運命を左右する重要なステップです。

M&Aの成功率は3割程度とも言われ、そのカギを握るのがPMIなのです。

デューデリジェンスの段階から準備が必要

M&Aを検討する際のディーデリジェンスを通じて、買い手企業は買収候補先企業の様々な側面を見ることになります。
財務的な内容はもちろん、それまで外部からは見えなかった人的内容、組織的内容など、様々な資料やヒアリングを通じ、企業実体をリアルに掴むことが可能です。

買収可否の判断材料として利用されるそれらの情報は、買収後のPMIのために活用できる情報ばかりです。
M&A検討の際に、デューデリジェンスの過程からPMIを想定して準備を進めておくと、M&A成立後もスムーズに統合プロセスに入ることができます。

デューデリジェンスの段階からPMIの準備を進めることは、「書類上と実際の企業実体が全く別物だった」という、典型的なM&A失敗例を避けることにもつながります。

「100日プラン」が特に重要

M&A成立後の100日間は非常に重要な時期とされています。
企業の経営統合プロセスにおいて最初の100日は、両社の経営陣・社員との間で将来の方向性を共有し、統合のための具体的な落とし込みを集中的に行う期間になります。
この100日間に行うべきことをまとめた計画は、100日プランといわれます。

もちろん、この100日プランもM&A成立後に策定しているようでは間に合いませんから、M&A成立前からM&A成立を見据えて作成しておきましょう。

PMIの2つの側面

PMIと一言で言っても、ソフト面とハード面の2つの側面が存在します。

ソフト面のPMIについて

人間に性格があるように、企業にも性格があります。また、三つ子の魂百までということわざにもあるように、企業もその性格(企業文化)を変えるのは容易ではありません。企業統合プロセスにおいては、時としてお互いの企業文化が統合の大きな障害となることがあります。
そのため、ソフト面でのPMIとしては、企業の将来像を共有することで新たな企業文化を確立し、それに向けて融合していく必要があります。

後述するハード面のPMIは、計画策定後担当部署などで粛々と計画の実行も可能ですが、ソフト面のPMIは人が絡む問題であり、マネジメント層が率先して関与することなしに成功は難しいといえるでしょう。

M&Aの成否はマネジメント層のリーダーシップに左右される面がありますが、特にソフト面でのPMIについては、マネジメント層の積極的な関与が求められます。

ハード面のPMIについて

M&A成立後は、経理・人事・システム・購買など様々な分野で両社の調整が必要です。銀行の統合の際に、システムの統合が大きく取り上げられるケースがありますが、どの企業においても多かれ少なかれシステムの統合問題は生じます。
買い手と売り手のいずれも、それまでの社内プロセスに変更が生じるため非常に手間がかかりますが、経営統合のためには必要不可欠なことです。

ソフト面のPMIと異なり、ハード面のPMIは計画立案後は担当部署中心に粛々と進めることもできますが、現場の反対が出るケースもあります。
重要局面ではマネジメント層から社員に対する説明をしっかり行い、社員が統合プロセスに納得感を持ち進める環境を整備することも、マネジメント層の重要な役割です。

まとめ

M&Aは成立時に華やかなスポットライトが当たりますが、本当はそこがスタート地点です。M&Aが成立してからPMIの準備を行うようでは、貴重な最初の100日を浪費してしまいかねません。

PMIでは地道な作業が必要になりますが、M&Aを最終的な成功に導くためには必要不可欠です。PMIについても十分に計画し、実行にも注意を払いましょう。

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安田あかね:M&A BANK編集部 ライター

大阪大学人間科学部を卒業後、教育系企業に就職。新規事業部にて新サービスの運営基盤づくり、スタッフの管理育成やイベント企画に携わる。
IdeaLink社ではウェブマーケティング領域の業務を経て、M&A BANKの立ち上げ・運営に関わる。サイト管理の他、経営者インタビューや記事の編集を担当。

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