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「M&Aしたい」企業の見分け方|Vol.015 | M&A BANK

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2018.04.14

「M&Aしたい」企業の見分け方|Vol.015

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上場企業がM&Aを検討する「都合」

島袋
上場企業がM&Aをする背景のことをお話ししているときに、以前「上場企業にも都合がある」なんてことをおっしゃっていましたが、詳しく教えていただけますか?


はい。パターンはもちろんいくつかあるんですが、代表的なものとして、「中期経営計画」(「中経」)を発表した会社は、M&Aに割と積極的になる傾向にあることがあります。

中期経営計画は、5~10年のスパン、例えば今2018年だと2023年に売上いくら、利益いくらを目指す、という経営計画のことです。
その長さになると、自社の既存事業だけで目標レベルまで成果を伸ばしていくのはかなり難しいはずです。その時にどうするかと考えると、周辺事業を売却したり、新規の分野で買収を行うことが方法として挙がってきます。


今回アイデアリンク社が事業譲渡した時の買い手のシェアリングテクノロジー社も、ちょうど中期経営計画を発表するタイミングだったんです。3年後に利益17億という目標を立てていたのですが、それを何でつくるかと言えば、やっぱり半分はM&Aです。

もし機会があれば、上場企業のIR資料を見てみてください。今後の計画の中に「既存事業を伸ばす」記述の他に、「M&A」と円グラフの中に載せている企業がたくさん見つかると思います。彼らの都合としても買うことを明言している状況で、中経には特にその記載が多いんです。

島袋
なるほど、その中期経営計画は、上場企業のHPのIR資料で確認できるわけですよね。
中期経営計画は、どういうスパンでリリースされるんですか?


実は、そもそもすべての会社がやっているわけではなく、スパンもいろいろです。なので、情報にちょっと敏感になってウォッチしていくしかない状況です。

島袋
そうなんですか。では、その中でわざわざ中期経営計画をリリースしてる会社さんは、きっとM&Aする可能性が高そうですね。


はい、その傾向にありますね。

島袋
なるほど、面白い!それが「上場企業にも都合がある」ということなんですね。
今回も、どうもありがとうございました!

【出演者情報】
■島袋直樹:Idealink株式会社-代表取締役
2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。尊敬するじげん社に倣い、「事業家集団Idealink」を目指す。
■金成柱:株式会社とうがらし-代表取締役
これまでに面談してきた経営者の数は5,000名を超え、多くのビジネスモデルを知る。上場企業・上場準備中の企業・成長ベンチャー企業等の複数社の経営アドバイザーに就任し、企業成長支援・IPOのアドバイス・M&Aのアドバイス等を行う。

【Idealink社のM&A実施背景】
資本力と競合優位性を俯瞰して自社サービスを見直した際に、現状の経営資源では更なる成長は困難と判断。2017年12月25日、シェアリングテクノロジー株式会社(東証マザーズ3989)に新設分割により「フランチャイズの窓口」、クレジットカード比較4サイトを売却。その後は売却した資金をもとに、「事業家集団」として新たなビジネスの種まきに奮闘中。

【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw

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