上場企業の代表、初登場！｜Vol.052 | M&A BANK

サッカーでつながったご縁

島袋
今回はなんと、初めての上場企業の代表、メディカルネット平川さんに来ていただきました！

平川
よろしくお願いします。

島袋
平川さんはめちゃめちゃがサッカーがお好きで、僕が平川さんとお会いしたのもサッカーの知人の紹介なんです。平川さんは、元青学サッカー部ですよね。ポジションは？

平川
前のほうですね。フォワード。

島袋
点を取るポジションですね！……どうでもよかったですね、この質問（笑）

そんなひょんなご縁で平川さんをご紹介いただいたことから、初の上場企業の代表に登壇いただく運びとなりました。
根掘り葉掘り質問させていただきたいなと思います。

歯医者さん関係のポータルサイトをたくさん運営されている認識ですが、改めて、どういう事業をやってらっしゃいますか？

平川
はい、主軸の事業は今お話しいただいた歯科系のポータルサイトになります。
そこで培った顧客基盤をいかして、歯科クリニックの経営支援事業を2つ目の事業としてやっています。
同じく歯科の顧客基盤をいかして、そこに対して歯科のメーカーがマーケティングをやりたいというニーズがあるので、そこをITでつないで、メーカーのマーケティング支援をしているのが、3つ目の事業になります。
なので、ポータルと、経営支援事業と、マーケティング支援事業を、歯科領域でやっています。

最初のM&Aは5年前から狙っていた……？

島袋
今までM&Aをされたことはありますか？

平川
今までに3回（M&Aを）やりましたね。
すべて上場後で、歯科医療に特化してビジネスをやっている会社を買収しました。

島袋
それは歯医者さんですか？それともポータル系のサイトを運営していて、グループに入れようという形で？

平川
ポータルは我々で独自でやってしっかりできている事業なので、それ以外で。
例えば、歯科医療機関に対して、治療の保証や保険のようなビジネスをやっているような会社。これは非常に事業シナジーが見込めたので、その会社が1回目のM&Aでした。

島袋
そうなんですね。（M&Aしてみて）よかったですか？

平川
よかったですね。
その会社は赤字で上手くいってなくて、VCも離れていって、残った社長が株を買い取って「自分でやっていく」という状況だったんですけど、財務状況もよくなくて。
その会社の社長とは、その前から5年ぐらい、「M&Aしたいな」と思って付き合ってたんですよ（笑）

島袋
そんな付き合い方あるんですか？（笑）

平川
じっくりじっくり距離つめていって「今ならいけるかな？」っていう最良のタイミングで「一緒になりましょう！」って。足掛け5年ですね。

島袋
ストライカーですね！シュート打つタイミングをずっと見計らってたんですね。

平川
ただ、タイミングを逃すとそのまま会社がなくなったり、他の会社が（買収する）ってこともありますので、ギリギリでしたね。ちょっと引っ張りすぎちゃったかなとは思いますが。

島袋
それはどういう風にアプローチされたんですか？

平川
歯科医療は業界も狭くて、企業もそんな数も多くなく、自前のネットワークがあったので、ブティックや紹介会社は使わず、自前で（準備を進めました）。

島袋
じゃあ、「今度お食事でもどうですか？」みたいな感じですか？

平川
そうです。それを定期的に。
頻繁な時は月1回とか、長くても3ヶ月に1回は必ず会うようにしていて。

島袋
上場企業の代表の方からオファーをいただくのって、基本的に嬉しいと思うんですよね。
でも、渡すかどうかはまた別問題なのかなとも想像できます。
最初のリアクションはどんな感じでしたか？

平川
最初のリアクションは「やっと言ってくれたか！」でした（笑）

島袋
あっちも待ってた？！（笑）相思相愛ですね。

平川
そうですね。オーナーシップが別にあって、そこの会社さんはいわゆる雇われの方だったんで、「オーナーとの話をつけてほしい」というような（話をしました）。
オーナーもやっぱり投資としてその会社を持っていたので、どこかでイグジットしたいという意向があったんですよ。
ちなみにそのオーナーはユダヤ人なんですけど、交渉はけっこう大変でしたね。（笑）

島袋
やっぱり規模が違いますね。ではユダヤ人オーナーの話について、また次回教えてください！