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買収した企業のその後|Vol.053 | M&A BANK

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2018.07.12

買収した企業のその後|Vol.053

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魅力的な社長、本社のリソースをぐいぐい要求

島袋
前回に引き続き、今回もメディカルネット代表の平川さんにお越しいただいています。

前回は、上場したあとにされた3社のM&Aの1社目の話で、「M&Aをするためにその人に近づいた」と。(笑)
そして結果的に相思相愛という形でM&Aが成立したとのことでしたが、そのあとはどうなったんでしょうか?

平川
M&Aで一緒になったとしても、(他に)社長を任せられる人なんていないので、継続してその方でやっていきたいって思ってたんですね、
(買収先の)そこの会社にはいろんなビジネスアセットがあったんですけど、1番はその社長、その人(が魅力的)だったんですよ。なのでそのままその方に経営や現場をお任せしました。

資金的なことや人的リソースなど、支援が必要なところはたくさんありました。例えば顧客基盤を拡大するにあたってはうちの顧客も使えますので。
その辺りは、距離を開けて支援するのではなく、一体となって、二人三脚でやりました。

島袋
そうだったんですか。

平川
すごい要求されましたよ。二人三脚でやってくれるってわかったみたいで、「あの人が欲しい」とかで、秘書もとられちゃいました。「平川さんの秘書、優秀だから欲しい!」って。営業マンもとられました。何人も。(笑)

そして結果を出す

平川
でもそれですごい会社がよくなって、事業規模的には、買った時と比べて今はもう5倍くらいになってますね。キャッシュリッチで。

島袋
5倍!
でもそれは確かに、ベンチャー企業の経営者がグループの傘下に入って、お金の問題もいったん考えなくてよくなって、グループ内のいろんなリソースを供給してもらえるとなれば、事業のスピードはめちゃくちゃ上がりますよね。

ベンチャー企業をやっていると、「あとお金がいくらあって、エンジニアが何人いて、営業マンが何人居れば、もっとサービス爆発するんだけどな……」「とはいえ、銀行からなかなか借りれないしな」っていうケースってけっこうあると思うんです。
でも、それが上場企業さんとのマッチングで相思相愛になったら最高のケースですよね。金融リスクも外れて、事業もスピードを上げることができると。すごいですね。

平川
僕らの場合は0-100で(買収先の会社が)子会社になったんですけど、しっかり支援していきたいという想いはありましたし、継続的にその社長にやっていただきたかったですし、そのあと資本構成を変えてまた買い戻ししてもらって、その社長がよりやる気になる、というコースもアリだなと思ってました。
比較的柔軟なタイプです。

島袋
ほんとそうですよね。
そういうことを知らずに、「バイアウトしたらもう終わり」みたいに考えている方ってけっこういらっしゃると思うんですけど、そうじゃないですよね。
例えば「バイアウトはしたくないけど、いま救済していただきたい。ゆくゆくはもしかしたらスケールするかもしれない」というバイアウト相談というか、M&A相談はアリですよね?

平川
アリですね。

島袋
そういえば、平川さんは国境を越えたクロスボーダーM&Aもやられてましたよね?
個人的にも興味があるので、次回はそちらについてお話しいただきたいと思います。

【出演者情報】
■平川大:株式会社メディカルネット-代表取締役会長CEO
1973年生まれ。メーカーを経て、2003年、タイでIT×ゴルフ事業を立ち上げ。05年に日本メディカルネットコミュニケーションズ株式会社(現 株式会社メディカルネット)入社し、ソリューションセールス事業部ゼネラルマネージャーに就任。取締役、代表取締役、社長を経て、16年8月、代表取締役会長CEOとなる。

■島袋直樹:Idealink株式会社-代表取締役
2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。尊敬するじげん社に倣い、「事業家集団Idealink」を目指す。

【株式会社メディカルネットのM&A概要】
上場後に3件のM&Aを行い、経営支援事業の強化、会員統合によるプラットフォームの拡大(業界最大)を実現。加えて、海外での日本レベルの歯科医療の提供や患者マーケティングにも取り組む。

【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw

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