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HRテック業界でも大事な「ウェットさ」とは?| Vol.113 | M&A BANK

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2018.12.15

HRテック業界でも大事な「ウェットさ」とは?| Vol.113

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タクシーに表れる、HRテック業界の盛り上がり

島袋
今回もあしたのチーム・髙橋会長にお越しいただいています。
最近はタクシーに乗っても、Facebookを見ていても、HR業界のいろんな会社の広告が目に入るようになりました。
今回は、そんなHR業界・競合他社について、髙橋会長のお考えを聞いてみたいです。

髙橋
事業承継の場合はもちろん、ベンチャー、大企業もすべて、過去の人事制度から脱却しなければいけないと思っています。
高度経済成長期になぜ日本企業はこれだけ成長したか、なぜ戦後復興がなされたのかといえば、三種の神器と言われる「終身雇用」「年功賃金」「労働組合」が挙げられます。私はもう1つの学卒一括採用システムと合わせて4種の神器と呼んでいますが、――ちなみに、大学3〜4年生の時に就職活動をして、卒業後4月に大量に新卒で社会に出て行くというのは日本だけなんですよね。諸外国ではそういうことはないんですが――この仕組みが通用しなくなってきました。
この、デジタル革命、第四次産業革命と呼ばれる変化で、今までやっていた仕事のやり方が全て否定されてもおかしくない状況になりました。

様々なプラットフォーマー、決済システムが現れ、シェアリングエコノミーが拡大する中で、経営陣の中には「今までの労使の関係性を変えなければならない」というものすごい恐怖感があります。
今まではアナログだった人事領域のシステム化をしなければならない。今HRテックと言われる領域で、今までは勘での採用、何となくの人事や、ハンコの世界で回していましたが、そういうものはクラウドでいい。重要データベースこそ外部サーバーで運用しようという流れが急速に進んで、多くの企業は「全部変えていこう」という方針になってきています。

近年は人が採れないし、辞めていくし、残業もさせられない。有給を増やさなければいけない。だから、強制的にオペレーションを変えなければいけないんです。
近しいところで言えば、「HRBrain」や「カオナビ」、「識学」や「リンクアンドモチベーション」「船井総研」など、たくさんの会社が組織コンサルに携わっています。ベンチャーでも、これまでHR事業をやっていなかった会社が、事業ごと振り変わっていっている状態です。

小規模企業へのアプローチで先を行く

髙橋
その中でのあしたのチームの強みは、「地上戦」ですね。今、60拠点あるんです。 サテライトオフィスが10拠点、営業拠点が50拠点。やはりこれが最大の強みだと思います。

リクルート社でもこれだけの拠点を持つことはしていません。HR業界ではおそらくあしたのチームだけだと思っています。

クラウドで中小企業の経営者がアカウントを貰ってツールを使い始めれば、業務改革が進んでバラ色になるかというと、そんなことはない。
現場に寄り添う、定期的な訪問も含めたウエットな付き合いが、HRの領域では特に必要だというのが、10年やってきての実感ですね。

今は、10名未満のクライアントが新規で最も多いんですよ。

島袋
10人というのは、会社の規模としてですか。

髙橋
だいたい月に50〜60社の新規クライアントが増えていますが、企業規模で一番多いのは、10名未満の小規模事業者といわれる企業ですね。このマーケットは300万社と言われています。

このマーケットでこれからも戦っていこうと思っていますが、クラウドも使ったビジネスでいうと、この領域はまだ競合プレイヤーの視界には入っていないんじゃないかなと思っています。

島袋
すごいなぁ

競合の参入は嬉しいこと

髙橋
私が10年前から社内でずっと幹部に言ってきた目標は、「市場を創っていく」「人事評価の産業を創っていく」ということです。

プロモーションも含めて孤軍奮闘する期間はあるけども、いずれ必ず競合が出てくる。でも、競合が出てきた時にどういう感情でいてもらいたいかというと、喜んでもらいたいんですね。
なぜかというと、ようやく市場が認識されて、産業として認められつつあるということですから。

競合が貼ってくれている広告も、ある意味最終的に3社コンペで勝ち上がればいいわけです。究極のリードを自分たちだけで掴みに行くだけでなく、市場が形成されることでより広くアプローチできるようになります

私は「健全な競争の中で新たな産業は生まれる」と思っています。
ここからの10年で、人事評価産業が明確に創られていく。これは確実な流れかなという気がするので、孤軍奮闘やってきてよかったと思うところはありますね。

島袋
なるほどですね。
そろそろお時間になりましたので、今回はここまでとさせていただきます。

次で最終回になります。ベクトルさんの傘下に入ってからの変化をお伺いしたいと思いますので、どうぞお楽しみに!

【出演者情報】
■髙橋恭介:株式会社あしたのチーム-代表取締役会長
興銀リース株式会社で2年従事したのち、設立間もなかったプリモ・ジャパンに入社。取締役副社長としてブライダルジュエリー業界シェアNo.1へと導き、人事にも深く関わる。2008年に株式会社あしたのチームを設立し、代表取締役社長に就任。2018年6月から現職。
■島袋直樹:IdeaLink株式会社-代表取締役
2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡。尊敬するじげん社に倣い、「事業家集団IdeaLink」を目指す。

【株式会社あしたのチームのM&A概要】
より盤石でダイナミックな経営を可能にするために子会社化を検討。多数の買い手候補との交渉を経て、2018年7月、2015年から3%弱の出資を行っていたベクトル社へ株式の54%を売却し、子会社化。

【YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCbxAeKe2f9WZGbKy1jHV0Dw

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