第6回ベンチャーＭ＆Ａサミット【2/4】過去のM&A経験で得た反省① | M&A BANK

今回のゲストは、いずれも2度以上のイグジット経験を持つ経営者。
彼らは今、何に気を付けながら経営しているのか？

「これから初めてM&Aをする人にも再現できるM&Aノウハウ」の抽出をテーマに、2019年10月、第6回目となるベンチャーM&Aサミットを開催しました。
当日の様子をテキストにてお届けします。
 

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動くタイミングが成立・譲渡価格・税金まで左右する

有薗
売買プラットフォームの運営の中でも感じますし、自身の経験からも言えることですが、売却できるタイミングがあったらその時に売却したほうがいいと思います。
2500万円のオファーがあったけど、3000万で売りたくて断ったら、なかなか次のオファーが来ないということがよくありますね。

冨岡
6～7割ぐらいの方が「まだ伸びそうだから、もう少し成長させてから売りたい」と考えている気がするんですが、その意見に対してはどう思いますか？

有薗
特にサイトの売買については、最近SEOの状況が不安定なので、まだ伸びるだろうと思っていたものがSEOのアップデートで明日には順位を大きく落してしまうことが頻繁に起こっています。
この間もSEOのアップデートが起こって、仲介をさせて頂いていた案件が白紙になりそうになりました。

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相場やロジックだけでは決まらない「売却価格」

冨岡
M&Aで会社を買うときの具体的な価格算定方法を知りたい、という事前質問をいただいているので、そのお話もしましょうか。

有薗さんはサイトの仲介プラットフォームにいらっしゃるので、どういう価格で決まっていたかが見られる立場だったと思いますが。

有薗
うちの会社で仲介していたのは事業ではなくサイトのM&Aが多かったので、基本的には人が付かず、サイトのドメインとコンテンツを移動して譲渡することが多かったです。
なので、価格は月の営業利益×15~30ヶ月といった価値算定が多いですね。
アフィリエイトサイトの場合はあまり経費が掛からないので利益率がけっこう高いんですが、ライター代、サーバー代を抜いた数値かける○ヶ月分、という形で算定していましたね。

桐谷
今やっているスタートアップ支援の会社でうちがファンドとして出資をしている場合は、3年で5億から10億でイグジットするのが基本的な目標で、直近の年間営業利益の6倍で評価してくれる売却先を探すことを目指しています。

冨岡
島袋さんは価格算定の根拠についてはどう思いますか？いろんな事例を見て。

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